好感度を激下げするちょっとしたしぐさ。「笑顔が怖い」「目が笑ってない」といわれる原因は?

暮らし

2020/3/22

『ちょっとした「しぐさ」で好感度が決まる 目、表情、話し方、聞き方、動作 今すぐ使える60のヒント』(中井信之/三笠書房)

 新生活を迎える季節。学校や職場、転居先など新しいコミュニティで生活を始めようとすると思わぬ壁にぶつかることがある。たとえば、人間関係の悩み。なぜか人から誤解されてしまい、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるかもしれない。
 
 もしそういうことが起きたら、あなたなら自分の“どこ”をなおそうと努力するだろうか? 本を読んでビジネスマナーを身につけたり、人への接し方を振り返ったりすることも大切。でも、あなたが周囲から誤解されてしまうのは、もしかしたら日常生活の中で無意識に行っている“しぐさ”に原因があるのかもしれない。『ちょっとした「しぐさ」で好感度が決まる 目、表情、話し方、聞き方、動作 今すぐ使える60のヒント』(中井信之/三笠書房)は、そんな意外な事実に気づかせてくれる、新しいタイプのマナー本だ。
 
 著者の中井さんは、ポージング・ディレクター。これまで7000人以上のタレントやモデル志望者を対象に指導してきた「ポージング」という体を使ったコミュニケーション力の法則を交え、しぐさの癖をなおしたり、逆に活かしたりすることでイメージチェンジを図ろうと提案してきた。
 
 人は、しぐさを通じて、その中に垣間見える“本当の姿”を敏感に察知してしまうものなのだそうだ。それを逆手にとって自分を魅力的に「演出」することができれば、不安だった人間関係も楽しく豊かなものになりそうだ。

「ニヤニヤ」と「ニコニコ」の差はこんなところにあった

 いい印象を与えるためには笑顔が大切。そう意識してなるべく笑うようにしていたのに、なぜだか意地悪く見られてしまった…という苦い経験がある人もいるかもしれない。もしそうだとしたら、「ニコニコ」ではなく「ニヤニヤ」した表情を見せてしまっていたからかもしれない。

「ニヤニヤ」と「ニコニコ」の違いは、ズバリ口元の歪み。口元を曲げて笑う癖がある人は「ニヤニヤ」しているように見え、内面的にどれだけ人柄がよくても損をしてしまうので要注意。早速今日から、やさしい笑顔に変えていきたい。
 
 好印象を与える笑顔を身につけるには、3ステップでできる「目尻を下げる練習」を。

1.左右の眉頭を指でグっと持ち上げる
2.指で額を押さえたまま、口角を上げる
3.指を額から外す

 こうすると額あたりの余計な力が抜け、眉頭が上がり目尻が下がったやさしい笑顔が作れるようになる。
 
 この練習は「目が笑っていない」「笑顔が怖い」といわれがちな人にもとても効果的。職場で人を威圧せず、部下との仲を深めたいという時にもぜひ参考にしてみてほしい。

しぐさは「心の状態」を変える効果も!

 しぐさを上手に演出することができれば、人間関係が円滑になるだけではなく、心の状態も変わるという。私たちの心と体は、自覚している以上に共鳴している。楽しくない時でも無理やり口角を上げるようにしていると少し気持ちが晴れるように、気分はしぐさで作ることができるのだ。これをビジネスシーンでも応用し、自分の弱みをカバーしてみよう。
 
 たとえば、大事な会議や絶対に成功させたい商談の時。すごく緊張してしまうという方は、目立たない体の箇所に意識的に力を入れてみてほしい。おすすめは、手や足の親指など、人から見えにくい場所。本書いわく、ある部位に集中的に力が入ることで、逆にそれ以外の余計な力が抜けるのだそう。この方法は、放送局のアナウンサーも緊張を逃したい時に実践しているという。

 また、日頃から緊張しやすく、体に力が入り肩が上がってしまうという人は、呼吸の仕方に注意。緊張体質の人は呼吸が浅くなりがちで、「吐く」よりも「吸う」割合が高いという傾向があるので、それを改善できれば心も軽くなりやすい。

 本書ではこの他にも表情や話し方、聞き方、動作など、さまざまなしぐさに隠された人の心理と、そのしぐさが相手にどんな印象を与えるのかをわかりやすく解説。特に「口ほどにものをいう」とされている“目の向け方”については深く掘り下げられている。
 
 しぐさの専門家が説く全60のヒントは、新生活に対する不安からあなたを解放してくれるはずだ。

文=古川諭香