同期がアナタより優遇される理由は、「話し方」のせいかもしれない! すぐ真似したいポイント

ビジネス

2020/4/3

『一瞬で印象を操る ズルい話し方 相手の脳にこびりつくコミュニケーション術』(岸正龍/きずな出版)

 ある雨の日、不良少年が捨て犬に自分の傘をさしてあげている。それを見ていた優等生の女子が思わず胸キュン――という時折あるアニメ展開に、一言モノ申したい!
 
「実際の不良はそんなことするのか?」
「オレがやってもトキめくのか?」
 
 こういったベタな展開は“人の印象”を物語るトピックのひとつ。やさしいイメージのない不良が見せたふとしたやさしさ。このギャップが好印象につながるのだ。ということは、私のような真面目(?)人間が捨て犬に傘をさしても好印象にはつながらないのだろうか…。
 
 だが、捨て犬に傘をさすチャンスがなくても人の心をトキめかせることはできるし、信頼を得ることもできる。そのように自分の印象を操るテクニックを紹介するのが『一瞬で印象を操る ズルい話し方 相手の脳にこびりつくコミュニケーション術』(岸正龍/きずな出版)だ。この中から、すぐ真似しやすそうなポイントをいくつか紹介したい。

きちんとした見た目は何倍も好印象!

 ヨレヨレのシャツを着た男性と、パリッとしたスーツの男性。あなたはどちらの男性を信用するだろう? よほどひねくれて考えない限り、直感的にパリッとしたスーツの男性を選ぶはずだ。
 
 つまり、どんな人間かまだわからない状態なのに、見た目の情報だけで判断が勝手にコントロールされてしまったというわけだ。

 そして、注意しないといけないのは、コントロールされた側が「思い込みに基づいて判断してしまっている」と自覚できていない点だ。だが、自覚できないということは、テクニックとして意図的に使ってもバレにくいということでもある。
 
 お手軽に信頼感を勝ち取りたければ、いつもよりピシッとした格好で取引先に行ってみよう。見た目だけで「おっ、この人は信用できそうだ」なんて思ってもらえるはずだ。中身で勝負するのは、その後でも遅くはない。

気になるポイントを作って、アピール上手に!

 自分を必死に売り込もうとしてもなかなか受け入れてもらえない。綺麗にまとめてアピールしたつもりでも、
「なんだか自慢されてるような…」
「良いところだけ取り繕ってるんじゃないの?」
なんて思われてしまっているかもしれない。こういった場合のアピール下手や、自己紹介が苦手だという方は、次のようなテクニックを試してみてはいかがだろう。

 例えば、差し出す名刺の電話番号の横に(あまり電話に出ません)と書いてみる。すると、相手に「なんで電話に出ないの?」と高確率で聞かれるはずだ。ここで初めて「日中は他の業務や取引中で出られないことが多いので」などと伝えてみる。

 そうすると、「仕事をたくさん任されるほど、会社から期待されているんだな」と思ってもらえる確率は高まる。そこからがあなたのアピールタイム。いきなり自分語りを始めるよりも、自然な流れで、かつスッと自分のアピールポイントを聞き入れてもらえるのだ。このようなアピールトラップをいくつか考えてみよう。

相手の警戒心を弱める秘策「ショート・メタファー」

 セールスマンから「この商品Aは、商品Bを合わせて使うことをおすすめしています」と売り込まれたらどう思うだろう?
 
「どうせセールスだし、いっぱい買わせるために都合のいいことを…」と話半分に聞き流してしまうのではないだろうか。

 では、「この間、商品Aを買われたお客様が、商品Bと合わせて使っているのを見てびっくりしちゃいました。とても便利そうだったんで真似してしまいましたよ。いやぁお客様の想像力には驚かされてばかりです」と言われたらどうだろう?
 
 最初のセールストークに比べると、「お、自分も2つとも使ってみたい」と思ってしまうのではないだろうか。これが「ショート・メタファー」と呼ばれる心理術だ。店員のおすすめをただ押し付けるのではなく、あくまでも「お客さんから聞いたおすすめを提案している」と、語るのがこの術のポイントだ。

 本書には、相手の行動を操作する技術や、自然な流れでデートに誘うワザなど、まだまだたくさんのコミュニケーションにおける裏技が紹介されている。どれも日常的に実践しやすいものばかり。気軽な気持ちでチャレンジしてみよう。今まであなたを悩ませていた人間関係も、良好なものになるかもしれない。

文=冴島友貴

この記事で紹介した書籍ほか