話題の王道純愛ストーリー『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』を読書メーターユーザーはどう読んだ?

文芸・カルチャー

公開日:2020/8/28

一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。
『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』(冬野夜空/スターツ出版)

 星のように輝きたいと言う女子高校生と、そんな彼女を最期まで写真におさめつづけた男子高校生。そんな2人を描いた王道の純愛ストーリーが多くの感動を呼んでいる。その作品とは、『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』(冬野夜空/スターツ出版)。青春の瑞々しさに溢れた甘酸っぱくも切ない物語だ。

 主人公はクラスでは目立たない存在の男子高校生・天野輝彦。写真を撮るのが趣味の彼は、雨が降る花火大会の日、ビニール傘をさした浴衣姿の女の子を見つける。切なげに花火を見上げるその美しい姿に、思わずカメラを構えると、それはクラスの人気者、天文部の綾部香織だった。翌日の放課後、屋上へ呼び出された輝彦は、香織から「私の写真を撮って」とお願いされる。ポートレート写真の練習になるからと、輝彦は快諾するも、自由奔放な香織は、その日以来、毎日のように輝彦を振り回すようになる。「星が好き」だと話す香織の星のようにキラキラと輝く笑顔と、不意にのぞかせる悲しげな表情に、いつの間にか輝彦は強く惹かれていた。だが、ある時、輝彦は、香織が明るい笑顔の裏で、重い病と闘っていることを知ってしまうのだった。

 読書メーターユーザーたちはこの作品をどのように読んだのだろうか。

げんごろう
重い病の少女と、彼女を撮影する少年の純愛物語。今を全力で生きる。猪突猛進な香織が放つ輝きはまさに一等星。そしてそんな彼女が見せる”笑顔”が眩しくて尊くて……。 激しく心を揺さぶられますが、同時に爽やかな気持ちにもなれる素敵な作品でした。
https://bookmeter.com/reviews/87889362

リク
書店で並べられているのを見かけて、引き寄せられるままに手に取っていた。表紙で期待した通りの、いや、期待以上の作品だった。元々この手の作品に弱いのはあるけど、とても揺さぶられた。透き通るような文章と丁寧な描写で物語に引き込まれる。読み終えて涙、プロローグ読み直して涙、本を閉じて表紙に涙。とても良い作品だった。表紙でビビッと来た人は買って損無い作品だと思う。
https://bookmeter.com/reviews/87042831

びびん
プロローグを読んだだけで、心が震えた。これから一つの物語が語られようとしている。何を知ってしまうのか。読み進めずにはいられなかった。強引のようで繊細な彼女の笑顔の裏に隠された真実。それが明かされた瞬間、胸が苦しくなる。2人の運命の出会い、一緒に過ごした時間は、美しく、切なく、どうしようもなく愛おしかった。誰かに恋をするということは、人をも変え、不安や恐れさえもやわらげてくれるものなのかもしれない。ラストに向かうにつれ、心が揺り動かされ、熱いものがこみ上げてきて、気づいたら涙が溢れていた。
https://bookmeter.com/reviews/88531945

三代目 びあだいまおう
ダメだ!どうしようもなくダメだ!眉間に皺を寄せ、人目を憚らず夢中に泣いた。『君を私の専属カメラマンに任命します!』高校生の、余命幾ばくもない一瞬一瞬を、辛いのに、辛くてしょうがないはずなのに笑って生きる香織。カメラマンに任命された輝彦。たった二ヶ月間の青春。締めつけられる心がどうしようもなく苦しくなる。『僕は決して泣いたりはしない』その決意に涙する。思い出アルバム。本を読んで、ここまで肘で涙を拭った経験があったろうか。究極の、本当に珠玉の純愛ストーリーです!!
https://bookmeter.com/reviews/88411411

 残された時を全力で生きようとする香織と、そんな彼女を撮影しつづける輝彦の姿に多くの人が感動させられたようだ。あなたも、この本を読めば、いつの間にか、ほろりと涙を流してしまうことだろう。苦しくて、切なくて、でも人生で一番輝いた2カ月間。短い青春のひとときを走り抜ける彼らの姿に強く心を揺さぶられるに違いない。

文=アサトーミナミ

この記事で紹介した書籍ほか