薄毛の原因はシャンプーだった!? 脱シャンプー・水洗髪をして髪が増えてきた話

健康・美容

公開日:2020/12/3

シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!
『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』(宇津木龍一/KADOKAWA)

 毎日悲鳴を上げたくなるほどの量が抜ける髪の毛。失われていくボリュームと艶…。死にゆく毛根を前に私たちにはなす術はないのか。

 そんな薄毛に悩みを抱えている人は、シャンプーをやめ、水洗髪にしてみると良いのかもしれない。形成外科医・宇津木龍一先生による『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!』(宇津木龍一/KADOKAWA)は、髪をよみがえらせる脱シャンプー・水洗髪の方法を教えてくれる本。

 2013年刊行の本だが、発売から7年が経過した今でも多くの人から支持され、最近も重版がかけられたという人気の1冊だ。宇津木先生がシャンプーをやめたのは、50代になってから。シャンプーをやめてから、髪が増えただけでなく、シャンプーをしていたころは夕方にもなると髪がベタついて、加齢臭までしていたのが、今ではベタつきやニオイが気になることもなくなったという。この本では、シャンプーを使わないことのメリットが科学的根拠、実体験に基づいて明確に示されているため、脱シャンプーにハードルを感じる人も、読めば読むほど、水洗髪への興味が湧いてくるに違いない。

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シャンプーは使うほど皮脂量が増える!? シャンプーは薄毛の原因?

 宇津木先生によれば、そもそもシャンプーは洗浄力が極めて高いのだそうだ。シャンプーで頭の皮脂をすっかり洗い流してしまうと、その分の皮脂を補おうと、皮脂腺が発達する。すると栄養の多くが皮脂腺にいってしまい、髪の毛に栄養がいかなくなってしまうという。また、シャンプーに含まれる界面活性剤は、表皮のバリア機能を破壊し、皮膚の細胞分裂を止め、頭皮を薄くするらしい。頭皮が薄いと、せっかく生えてきた髪が十分に根をはれず、結果十分に成長できなくなる。シャンプーは髪や頭皮に毎日大きなダメージを与えているのだと宇津木先生はいう。

美髪をとりもどす、宇津木流・水洗髪の方法

 では、脱シャンプー・水洗髪はどのように始めたら良いのか。始める時期は、長い連休がオススメ。脱シャンプー開始直後は頭皮がベタついたり、ニオイが気になったりしがちだから、連休を活用すれば、他人の目を気にしないで始められそうだ。

 まず、洗髪前に髪をやさしくブラッシングし、余分な皮脂や汚れを浮き上がらせる。水温は不快に感じない温度にすれば良いが、あまり高いと細胞間脂質を洗い流してしまうため、可能なら34〜35度に設定し、頭皮を指の腹で軽く、産毛を撫でるように洗っていこう。髪が短ければ、頭皮を洗っている時に毛髪の汚れも落ちるが、ロングヘアの人はブラシで根元から毛先へ向かって梳かしながらシャワーで洗い流すと良い。洗い終えたら、やさしくタオルドライ。ドライヤーは髪や頭皮を傷める原因になるから、なるべく使わない方がいいのだそうだ。

 毎日、厳格にこの水洗髪を続けていくと、3週間ほどで皮脂の分泌量が少なくなり始め、大抵は4〜5カ月ほどで皮脂腺はすっかり縮んでいくと宇津木先生はいう。そうなれば、ベタつきもニオイも過去のもの。なにより、頭皮も毛穴も健康な状態に戻り、この頃から髪にコシやハリが出てきたことを徐々に実感するようになるのだそうだ。

 宇津木先生曰く、脱シャンプーは、肌と健康にとって、最高のケア法だという。髪に悩みを抱える人は、勇気を出して一度挑戦してみても良いかもしれない。

文=アサトーミナミ