なぜ一条響は売れ続けているのか? 年間7億円を売り上げるカリスマキャバ嬢が初めて明かした「私の作り方」

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更新日:2021/6/17

 ちなみに、自分を売り込む時は「断られるのが怖い」という気持ちを捨てることも大切なよう。例えば、一条さんはお客様とはいつか切れるものと考えているため、臆することなく値の張るお酒をおねだりしている。

怖がって高いお酒を口に出さないでいるよりも、ちょっと高めのお酒をお願いして、それで断られたらそれはそれ。でも最初から高いお酒を頼まなかったら、そこで終わっちゃう。

 ビジネスの場では特に自分の願いや要求を口にするのには勇気がいるもの。だが、その一歩を頑張って踏み出すことが、明日を変えるきっかけになるかもしれない。

自分に自信がなくても自信がつくようなことをする。(中略)何もしないで自信がないっていう人は何もしないからだと思うんです。マイナスな発言はマイナスを生むし、「今日も幸せ」ってまず言うことで幸せになると思う。

 一条さんが常にトップを走り続けていられるのには、こうしたポジティブな視点を持っていることも大きく関係しているように思う。大切な場でつい自分を押し殺してしまう人こそ、ぜひ彼女の営業力から、自分の魅せ方を学んでみてほしい。

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 なお、一条さんはマネジメントに関しても芯のある持論を綴っているので、本書は人をどう育て、伸ばしていくのか悩んでいる方にもおすすめ。

お酒が好きなわけでもないし、人と話すことが好きでもない私は、もともと向いていないと思ってたけど、自分自身でキャバ嬢を天職にしていった気がします。

 努力で栄光をつかみ取った、一条さんはたくましく、しなやかな女性。その努力のあとから、私たちは自分の作り方を学ぶのだ。

文=古川諭香

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