村山由佳が描く、大人のための恋愛小説『はつ恋』の文庫版が発売に。「幸せなため息がこぼれます」と大好評!

文芸・カルチャー

更新日:2021/11/27

はつ恋 (ポプラ文庫)

著:
出版社:
ポプラ社
発売日:
はつ恋
『はつ恋』(村山由佳/ポプラ社)

 大人のための恋愛小説として人気を博した村山由佳氏の『はつ恋』(ポプラ社)。2021年11月5日(金)に同作の文庫版が発売され、再び大きな注目を集めているようだ。

 南房総の海沿いの町で、古い日本家屋に愛猫と暮らす小説家のハナ。二度の離婚を経て、彼女は人生の後半をひとりで生きようとしていた。そんな時、幼少期を姉弟のように過ごした幼馴染のトキヲに巡り会う。歳を重ねる中で喪失も挫折も味わった2人は、心も体も寄せ合いながら、かけがえのない時を生きていく――。

 作者の村山由佳氏は、2009年に刊行された『ダブル・ファンタジー』で第4回『中央公論文芸賞』、第16回『島清恋愛文学賞』、第22回『柴田錬三郎賞』をトリプル受賞した実力派。恋愛小説を得意とするものの、2020年9月に刊行された自身初の評伝小説『風よ あらしよ』で第55回吉川英治文学賞を受賞するなど、幅広いジャンルで活躍している。

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 村山氏の持ち味といえば、なんといっても繊細な心理描写やスッと頭に入ってくる丁寧かつナチュラルな文章表現。“恋愛文学の至芸”と評された『はつ恋』を読めば、同世代の人なら共感し、若い人なら「歳を重ねるのも悪くない」と前向きな気持ちになれるだろう。

 同作を読了した人からは、「村山由佳さんの紡ぐ言葉にはやはり癒される。本作は四季折々の言葉がとても美しく、スルスルと胸に響いてくる。本当に情景描写が上手だなぁと思う。そして読みやすい」「中年の女性の気持ちが細やかに描かれていて好感を持ちました。もう一度、読みたくなる心地よい本」「心がほっこりする。恋っていいな大人になってからハツコイ」「こんな風になれるなら、歳を重ねるのも悪くない。いろんな出来事を乗り越え、たどり着いた二人に、そんな気持ちを重ねながら読みました」「読みやすかった。とても村山作品とは思えないくらい穏やかで、ビックリもした」といった反響も。村山氏の紡ぐ心地よい世界に引き込まれた人も多いようだ。

 互いを思いやる大人の恋愛でありながら、十代の頃の初恋も思い出させてくれる2人。困難が押し寄せてもきっと乗り越えていける…そんな暖かい雰囲気の2人を見守るだけでも、きっと心がなごむはず。

 40代の飾らない恋愛を覗き見することができる同作。恋愛小説は…と敬遠している人ほど、手にとってもらいたい作品だ。

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