【2月22日はスーパー猫の日！】かわいい猫の日常をたっぷり描く！ 大人気の癒し系猫マンガ『夜は猫といっしょ』

　疲れて帰ってきた夜は、猫とゆったり過ごしたい。しなやかな体と、ザラザラの舌。見るたびに色を変える魅惑的な瞳。自由気ままに動く長い長い尻尾…。かのレオナルド・ダ・ヴィンチが「猫科の一番小さな動物、つまり猫は最高傑作である」と述べたように、猫ほど芸術的で、猫ほど素晴らしい生き物は他にいないように思える。

　そんな「猫が好きで好きでたまらない！」という人に是非とも読んでほしいのが『夜は猫といっしょ』（キュルZ/KADOKAWA）。Twitterで話題となり、2巻まで発売されている今注目の猫マンガだ。

　第1巻は、主人公・フータの家に、妹と猫が引っ越してきたことに始まる。まだ名前のない猫をスマホで撮影していると、なぜか「二次元コード」を認識!? この事件をきっかけに、猫の名前は、「QRコード画像」にちなんで、「キュルガ」に決定する。フータが猫と暮らすのは初めてのことだが、フータはすぐにキュルガにメロメロにさせられる。フータとキュルガは、いつもいっしょ。微笑ましくもクスっと笑える彼らの日常が可愛らしくあたたかく描き出されていく。

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　この作品は、著者・キュルZさん（@kyuryuZ）の実体験をもとにした創作漫画だというが、とにかく「猫あるある」が満載。猫ならではの仕草や予想外の動き、「にゃあ」だけではない独特な鳴き声はもちろんのこと、猫のモフモフ感やぬくぬく感、「まるで液体!?」と思わされるような“どぅるるん”とした体つきが、かなりリアルに再現されているのだ。あまりにも長く伸びる猫の体にビビり、ご飯を用意してあげた時の「コチュジャン」という謎の鳴き声にギョッとし、遅く帰った日のあまりにも激しい甘え方に圧倒される。でも、いざ構ってあげようとすると突然冷たくされて悲しい思いをすることも少なくはなく…。

なんてことはないキュルガの仕草に癒されたり驚かされたりするそんなフータの姿に、猫好きならば共感せずにはいられないだろう。猫との暮らしをバッチリ再現した秀逸な作画に、猫と暮らしている人は、「そうそう！ まさにうちの子もこんな感じ」と何度もうなずかされる。そして、フータ同様、あっという間にキュルガの虜になってしまうのだ。

　1巻に引き続き、2巻でもフータとキュルガの穏やかな日常は続いていく。キュルガとの毎日をずっと眺めていたい…。そう思わされたのはきっと私だけではないだろう。猫との暮らしがリアルによみがえるこの作品は、猫と暮らしている人も、猫が好きなのに一緒に暮らせていない人も、読めば、幸せな気分に浸れること間違いなし。ああ、やっぱり猫って本当に可愛いなぁ…。猫好き必読。猫の愛らしさがぎゅっと詰まったこの本であなたも一日の疲れを癒してみてはいかがだろうか。

文＝アサトーミナミ