「タイトルの意味が非常に重たく感じる巻」不死の力を持つ少女と死に損ないの武士の運命は…!? 『勇気あるものより散れ』2巻から目が離せない

マンガ

公開日:2022/4/7

勇気あるものより散れ
『勇気あるものより散れ』2巻(相田裕/白泉社)

 時は明治、「不死」の力を持つ少女・シノが血を流し、命を燃やす浪漫譚『勇気あるものより散れ』の2巻が、2022年3月29日(火)に発売。前巻では、大久保利通の暗殺計画にて、死に損ないの元武士・春安がシノと出会うシーンなどが描かれた。約7カ月ぶりに発売された2巻では、どのように物語が展開するのだろうか。

 化野民(あだしののたみ)の娘であるシノは、「化野民の母を殺し、自分も死ぬ」という宿願を果たすため、生きる意味を見出せずにいた春安を自らの眷属とする。春安とシノは「不死殺し」と呼ばれる妖刀・殺生石を政府から奪おうとするも、半化野民でシノの兄である隗に阻まれてしまう。そして、壮絶な切り合いの果てに隗を退けたが、殺生石が妖刀と呼ばれる理由を身を以て知ることになる…というストーリーが繰り広げられている。

 ちなみに、物語の中でキーワードとなっている化野民とは、不死の一族のこと。シノは化野民の母と人間の間に生まれた“半隠る化野民”である。政府は“半隠る化野民”を増やすためシノの母を利用してきたが、ついに母は気が触れてしまった。シノは母と自分の人生を終わらせるため、殺生石を求めているのだ。

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 同書の作風に惹かれる人は多く、「小物や言葉遣いといった些細なところが、時代の雰囲気づくりに繋がっていて良かった。表紙裏のシェークスピアの名言も刺さる」「時折ユーモアや和める描写を挟みつつも、自らの信念や生き様、大切に思うもののために命をかけて戦う者たちが美しい」「タイトル『勇気あるものより散れ』の意味が非常に重く感じる巻である」「キャラクターも増えてきて、ドラマも回り始めてきた。相変わらず、迫力の戦闘シーン。次巻も楽しみです!」といった反響が上がっている。

 ちなみに『勇気あるものより散れ』の公式Twitterでは、2巻発売記念企画を実施中。公式アカウントをフォローした上で該当ツイートをリツイートし、ハッシュタグ「#より散れ」をつけて感想を呟くと、2巻カバーの作者直筆サイン入り色校が抽選で3名に当たる。募集は2022年4月17日(日)23時59分までなので、「ぜひとも欲しい!」というファンは忘れずに応募してみよう。

https://twitter.com/yorichire/status/1508731186180341765

 シノと春安の運命がどのような道をたどるのか、今後の動向からも目が離せなくなりそうだ。

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