心が乱れる原因は? 自分の心の荷物を整理整頓することで、あなたの気持ちも前向きに!/自分を整える 手放して幸せになる40のこと

暮らし

公開日:2022/10/11

08 無意識に自分を下げる癖を手放す

あなたは自分をどう評価していますか?

 あなたは「自己肯定感」という言葉をご存じでしょうか?

 これは、自分自身のことをどれくらい自分が認めているか、というメモリです。

「自分の年収はだいたいこれくらい」

「自分は会話が苦手な人間だ」

「自分は引っ込み思案な性格だ」

 そのセルフイメージはさまざまです。

 そしてこのセルフイメージを決めるものが、自己肯定感なのです。

 ひと昔前までこの言葉は心理学の専門キーワードでしたが、いま日常の中でこの言葉を使う人が増えています。

 自己肯定感を上げる。

 これは、ここからもっと加速する混乱の時代に、自分を整えるための必須テーマです。

 自己肯定感が上がると、常に気分が上がる選択ができます。

「どんなふうに思われても、私は私。ちゃんと価値があるから我慢してまで無理する必要はない」と考えることができるのです。

 

自己肯定感の低さが無駄な我慢を生み出す

 自己肯定感が低い人にはいくつかの特徴があります。

 一例を挙げてみます。

・ 必要以上に人の目を気にする
・ 傷つきやすい
・ 嫌と言えない
・ いつも何かに我慢している
・ 苦手なつきあいや場所から逃げ出すことができない
・ 不安になりやすい
・ 人と比較する傾向がある

 このように、気分が下がる癖を持っています。

 それは「自分は価値のない人間だから、人に合わせていないとひとりぼっちになってしまう。だから少々のことは我慢しよう」と思っていることが原因です。

 常に自分を下げる癖が身についてしまっているので、どうしても気分を下げてしまう選択をしてしまうのです。

「自分なんて」「自分なんかが」という言葉を無意識によく使ってしまう人は、自己肯定感が低いと言ってもいいかもしれません。

 

人の評価に一喜一憂しない

 たとえば、心ない人があなたに対して、「君は何をやってもダメだね」と言ったとしましょう。ここであなたには2つの選択肢があります。

「そうか。私はダメな人間なんだ」

 と捉えるか、

「いや、私はダメじゃない。あなたが私のことをわかっていないだけだ」

 と捉えるかです。

 これも「気分が下がる受け取り方をするか」「気分が上がる受け取り方をするか」の二択になります。

 当然ですが、自己肯定感の高い人は後者を選びます。

 そもそも最終的にあなたのことを評価できるのは、あなた自身です。

 すべてを相手に合わせる必要などありません。

 自己肯定感を高めるためには、まずはこの後者の「気分が上がる選択」をしっかり行い、流されないようにすることが大切なのです。

 

これまでの自分に感謝して手放す

 では、なぜ自己肯定感が下がってしまうのでしょうか?

 それは、過去の失敗に対して「自分を許していない」からです。

 よく振り返ってみると、失敗だけでなく、うまくいったことや人に感謝されたことだってたくさんあるはずです。

 しかし、いい側面を見ることを忘れ、うまくいかなかったことばかりにフォーカスしてしまうがゆえに、自己肯定感が下がってしまい、自分を責め続けてしまうのです。

 もっと自分に感謝しましょう。

 それまでの自分を否定して捨てるのではありません。

「よくがんばったね。ありがとう」という思いを持って心の荷物を手放し、これまでの自分から新しい自分に引っ越しするのです。

気分が自然に上がるコツ08
これまでの自分を認め、感謝する

<第6回に続く>

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