「不安まじりの希望」と「安心に包まれた退屈」を天秤にかけて…自分の心の声を封殺してない?/もう一度、チャレンジ

暮らし

公開日:2022/11/11

 大きな不満はないけれど、なんだか人生つまらない……それは人生のどこかのポイントで、「これくらいで、まあいいか」と思うようになっているのかも。

 本田晃一著の書籍『もう一度、チャレンジ~つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法~』では、「成功する」ためのノウハウ以前に、いくつになっても恐れずに“チャレンジ”を始めるための思考法やヒントを提示。

 なぜ、新たな一歩を踏み出すことに躊躇してしまうのか。本書を参考に、再び、人生を面白くするチャレンジの道を拓いてみては?

「チャレンジ」というと、何か大きなことをイメージしがちですが――。

※本作品は本田晃一著の書籍『もう一度、チャレンジ~つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法~』から一部抜粋・編集しました

もう一度、チャレンジ~つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法~
『もう一度、チャレンジ~つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法~』
(本田晃一/祥伝社)

ブロック2 〝壮大な挑戦しか認めない〟妖怪

 「チャレンジ」というと、何か大きなことをイメージする人も少なくありません。

 たとえば、いきなり会社を辞めるとか、すべてを放り出して全くの別世界に飛び込むなどなど……。

 みなさんをこうした無鉄砲な行動に駆り立てたり、その反対に「そんなちっぽけなことは、チャレンジって言わなくない?やる意味がないよね?」とささやいたりして、みなさん自身の心の声や価値観をみだしてくるのが、この〝壮大な挑戦しか認めない〟妖怪です。

 

 この妖怪の恐ろしいところは、その攻撃パターンのバリエーションが豊富なこと。

 まず、何かにちょっと興味を持ったら、「お前より、もっとすごいヤツがいるよ」と、さらに壮大な存在がいることを告げて、すぐにあなたを無力感へと導きます。

 またあるときは、「壮大なチャレンジいいじゃん!」と焚きつけ、無計画なプランで突っ走らせては、周囲からそのチャレンジが反対される、という既視感のあるパターンにはまるように仕向けます。

 さらに言えば、壮大なものしかチャレンジとして認めさせないため、この妖怪に乗せられた多くの人は、どうすればチャレンジ目標を達成できるのかイメージがつかなくなり、「夢は見たけれど、現実にどう行動していいのかわからない」という、〝夢追い迷子〟にさせられることもあります。

 こうして、みなさん自身に「自分は、大きなチャレンジなんてできない、ちっぽけな存在なんだ」と印象づけさせ、心を後ろ向きにさせたその陰で、ニヤニヤしているのが、ヤツらのやり口なのです。

 

 そして、この妖怪の厄介な面は、先ほどの〝あきらめ〟妖怪と共闘してくるところにもあります。

 チャレンジを「人生大改造」「大激変」と捉えさせることに成功するほど、「そんな人生大改造をするには、自分の年齢では今さら……」と思わせることができ、〝あきらめ〟妖怪が活躍できるフィールドが広がってしまうのです。

 

もう一度、チャレンジ~つまらなくなってきた毎日を楽しくリニューアルする方法~

 もちろん、大きなチャレンジをすることが悪いわけではないのですが、その掲げた夢の大きさへの反比例として、いつの間にかみなさんの気持ちがどんよりしていたら、そこにはこの妖怪の力が働いていることを意識しましょう。

 

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