愚痴っぽい人への対処法は、あいづち一択! 人はうなずいてもらえるだけで好意を持つ/ズルい言い換え事典

ビジネス

公開日:2022/12/14

人はうなずいてもらえるだけで好意を持つ

 愚痴や文句ばかりに終始する人は、集団の中に必ずいるものだ。そんな人に「もういいかげんにしてくださいよ」と意見するのはNG。「拒絶された!」と思うやいなや、逆ギレされてあなたは「ひどい人」にされてしまう。

 いつでもどこでも口を開けば愚痴ばかり…という人への対処法は、「うんうん」というあいづち一択。多くの人が自分の意見に同調してもらえると思うことで相手に好意を持つ。これは「好意の返報性」と言われるもので、相手が自分に好意を持ってくれていると認知することで、自分もそれにお返ししたいと思うことだ。たとえウンザリしていたとしても、「大変だったんだね…」「困ったね…」「どうすればいいんだろうね…」など、一緒に悩んでいるポーズが取れれば、なおGOOD。解決に至らなくても問題ない。悩みを共有してくれていると思うだけで、彼ら彼女らは安心感を得られるからだ。

ズルい言い換え事典

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愚痴を言う人は会話がしたいわけではない

 そもそも愚痴ばかり言う人というのは、自分に対するコンプレックスがとても強い人だ。彼ら彼女らは心の中に強い不安を抱えているのが特徴で、自分の中に溜め込んでいるものをどんどん吐き出さずにはいられない。そうしないと、心の安定が得られないからである。自分が責められるのが怖いがために、人を責めているともいえるだろう。

 ここから導き出される結論は、彼ら彼女らは会話がしたいわけではない、ということ。だからこそ、愚痴をただ聞いてあげるだけで喜んでくれるのだ。そしてやっぱり私たちにとってみれば、「あっしには関係のないことでござんす」なのである。というわけで、「話を聞いてくれるイイ人」認定されてしまった場合に備えておく必要があるだろう。それは「単純に愚痴を聞かされる機会が増えてしまう」という弊害への対策である。対策も何も、「はっきり断る」以外に選択肢はないのだが、ポイントがひとつだけ。「ごめんね。15時から来客の予定が入ってるんだ…」とか「今日ちょっと調子が悪くて…」といった具合に、理由をしっかり伝えて感情的なしこりを残さないで断ること。これを怠ると炎上必至だ。

<第2回に続く>

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