漠然とした恐怖を解消! プレッシャーを小さくできる4つの法則/仕事・スポーツ・勉強のプレッシャーがなくなる本

暮らし

公開日:2023/1/19

●3 多面的に考える

 3つ目は、「多面的に考える」ということです。これは、

「自分はこう思っているけれど、他人から・お客さまから・世界的な観点から見ればどうなのか?」

 と自分の視点だけではなく、他人からの視点で見てみることを指します。

 

 多面的に考えることで、自分にとっては価値があっても、ほかの人から見ればどうでもいいことかもしれないということに気づけるでしょう。

 たとえば、

「営業所で売上1位をとらなければいけない!」

 と思っても、パートナーからすれば、

「何それ? 営業所の売上1位って、何か意味があるの?」

 と思われるかもしれません。

 このように、他人の視点から見ると、いろいろなことが、自分が思うほど重要なことではないのかもしれない、と気づくことができるはずです。

 

 多くの人は、自分の視点にこだわることで、悩み、苦しみ、それがプレッシャーへとつながります。そこに自分以外の視点が入れば、「そんなことはどうでもいい」という考え方になることができるでしょう。

 ほかの人の意見を聞いて、「負けてもいいんだ」という思考に変わっていくと、「勝たなくてはいけない」というプレッシャーも弱くなっていくはずです。

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●4 具体的に考える

 4原則の最後、4つ目は、「具体的に考える」です。

 これは、たとえば

「負けたら、何がいけないんだろう?」

 と考えることです。

「大会で1位にならなかったら、具体的には何がよくないんだろう? …みんなから責められる? …みんなから責められても、それほどまずいことはないかもしれない…」

 というように、よく考えると問題ではなかったということも多いでしょう。

 漠然と「大変だ!」「プレッシャーだ!」と騒ぐのではなく、何がそれほど大変なことなのかを具体的に見ていくと、意外と感覚的に、勝手に自分へプレッシャーをかけているだけのケースも多いものです。

 

 たとえば、何かが達成できなかったときに、大変なことや困ることを100個書いてみましょう。

 そうすれば、「かっこ悪い」「恥ずかしい」…といった言葉が出てきたりして、じつはそれほど大変なことではないとはっきりわかるはずです。

 勝手に自分でかけたプレッシャーにとらわれていることがわかれば、自然とプレッシャーも弱くなっていきます。

 大変なことや困ることを書き出すときは、たとえば「レベル」まで考えてみるのもいい方法です。

 困ることの数やレベル感が具体的に把握できれば、漠然とした恐怖はクリアできます。問題だと思っていることがはっきりすることで、気持ちも落ち着くからです。

 

 そもそも、寿命が縮まったり、ましてや命をとられたりするようなことは、そうありません。責めてくる人のことを考えたら、じつは誰もいなかったというケースもありますし、逆に、周囲から同情されて、応援してもらえるかもしれません。すると「具体的に困ることはないのに、何を気にしていたのだろう?」

 という考え方になれるでしょう。

 問題だととらえていることを具体的にすればするほど、たいした問題ではないことが見えてきますよ。

<第5回に続く>

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