第46回 ナイツと同期芸人の僕が上から目線でM-1を採点してみた。/瀧上伸一郎(流れ星)連載

2018/12/15

今さらですけど、皆さんM-1グランプリ、観ましたか?
まずビックリしたのは審査員の顔ぶれです。

 

サンドウィッチマンの富沢さんにナイツの塙君て!

 

サンドウィッチマンさんは昔ライブによく一緒に出てたライブ仲間だし、ナイツの塙君は芸歴一緒の同期です。
そんな二人がM-1の審査員だなんて僕もいい年なんだなぁと改めて実感しました。(年齢非公開ですけど)

 

同期が審査員出来るなら僕も試しに審査員気分になってM-1を採点しようと思います!
こう見えて流れ星のネタ作成や単独ライブの構成、ちゅうえいのギャグ作りまで全て僕がこなしているんでネタを見る目はあると思います!
たぶん!
それでは行きます!

 

見取り図 87点

ツッコミのパワーワードで笑いを取るタイプ。
前半のボケを前フリにして後半に効かせてくるのをいくつか散りばめてる等、作りは非常に丁寧でレベルはめちゃめちゃ高い漫才だと思いました。
ただ、惜しかったのはツッコミのパワーワードで笑いをとりたいのが前に出過ぎていて、ボケのキャラクターが薄くなってしまった事。
しかも肝心のツッコミのワードも“面白いツッコミをかき集めた”感があったのでもう少し系統のまとまりが欲しかったかな。
ボケのパターンを架空の人物や物を言うだけに絞って個性をつけ、ツッコミのワードも「あたおかでした!」系の略すツッコミである程度統一する感じにすると、テレビ的に“使いやすい芸人”アピールになってもっと良くなるかと。

 

スーパーマラドーナ 85点

漫才コントに入った瞬間に「うわーもったいない!」と思ってしまいました。
せっかくの持って生まれた(作り上げたかもしれませんが)ボケのサイコパス感を“じゃあそのシチュエーションやってみよう”というコントに入る事によって“サイコパスを演じている漫才師”にしか見えなくなってしまいました。
僕が漫才で大事にしているのが、
“人(にん)を出す事”なんですが、この漫才だと面白いしライブではウケるかもなんですけど、漫才コントに入った時点で“人”が作られた物に見えてしまった。
せっかくボケもツッコミも物凄くレベルが高いのでもったいない。
逆に言うとコントだったら質の良いコントなんで少し直してキングオブコントにも持って行けそう。
後、武智君のM1後の騒動はマイナス120点です!

 

かまいたち 90点

しゃべくりだけ、しかも“ポイントカードを作る”という設定で最後まで持っていくという物凄いレベルの高い漫才でした。
でももっと求めるならば、“ツッコミがボケに言い負けて終わる”んではなく、結局最終的にはツッコミに言い負けて終わったほうがボケに“可愛げ”が出て来てより“売れる”と思いました。

 

ジャルジャル 93点

アホなネタですね!
このネタ欲しい!流れ星でやりたい!と思ってしまいました!笑
このネタがお茶の間や学校で流行る事まで考えて全世代にウケるように作ってると思います。漫才の土台であるパッケージを作るって相当難しいんですけど、(流れ星のパッケージはギャグ漫才です)しかもジャルジャルは毎回新しいパッケージを作ってくるので本当に凄いと思います。
ただ、
“面白い発想をするジャルジャル”
は世間の皆が知ってる事なので
“面白い発想するだけかと思ったでしょ? 実はジャルジャルはこんな二人なんですよ!”
って所がネタに出るともう無敵だと思います。

ちなみに僕の娘はテレビでジャルジャルを見ると大泣きします。笑

 

ギャロップ 87点

まず最初に、久しぶりに見た林君がふっくらしてたのでキューピーちゃんに見えて笑ってしまいました。笑
ネタ的には、折角自虐するならモデルの子達を引き合いにするんじゃなくて、目の前の相方と“人”を出しあってやり合った方が熱くなって面白くなるのかなと思いました。

 

ユニバース 84点

普段通りに出来たらもっと点数高かったんですけど、川瀬君が気負ってましたね。
タイプ的には“キャラの強いボケに司令塔のツッコミ”という非常に流れ星に似たタイプなんで非常に親近感を持って観てました。
川瀬君の作ったネタのセンスを見せようとし過ぎてるような気がします。
“はらちゃんを四分間プレゼンする”漫才を作ってみると生まれ変われるかも。

 

ミキ 89点

ギャロップと“自虐ネタ”という意味では一緒ですが、ちゃんと目の前の相方と熱のこもった“人”のぶつかりあいが出来ていたのが大きな違いでした。
ただ、“ずっと容姿弄り”だったので展開が広がるともっと良かったと思います。
弟が後半お兄ちゃんに攻撃される流れを作るとか。

 

トム・ブラウン 90点

良いパッケージと良いキャラですよね!
色んな“合体”で量産が出来るネタなんで使いがってはすごくあると思います。
ボケツッコミ、どっちのキャラクターも最高なんですが、個性を出しすぎてキャラアピールが渋滞気味でした。笑
渋滞してて笑うのは全部理解出来ている関係者のみです。お茶の間には届きません。
最初はボケのキャラクターを世間に見せてからツッコミの方はアピール開始しても遅くはないと思います。気持ちは凄く解りますけど。
あとは見た目をもっと小綺麗にして下さい。笑

 

霜降り明星 92点

“星”繋がりとして観てました。笑
一見意味不明なボケに状況説明なツッコミが入るとウケるんですよね。
タイムマシーン3号とかそのテクニック使うのが上手いんですけど、霜降り明星はそれだけで一本の漫才にしてしまった。
これは強いです。
ただ、ボケの羅列でネタにメッセージ性が無いように見えるので(わざとかもしれませんが)後半展開を作った方がもっといいかも。
とにかく優勝おめでとう!

 

和牛 91点

本当、抜群に安定感ありますよね。
熱のある二人の掛け合いからの後半の伏線回収する漫才コントも色が変わって良かったです。
ただ、ゾンビってゾンビになる前に「ファー」って言うものなんですか?
僕あまりゾンビに詳しくないんですけど、そこがずっと引っ掛かってしまって、後半に「ところでゾンビってゾンビになる前にファーっていうんかな?」とか最後にボケてくるんだろうなと勝手に思ってました。

 

 

いかがでしょうか僕の採点。
こんな感じになりました。
とりあえず文字数が足りないので最終決戦の採点は止めときます。

 

そういえば僕、
M-1の決勝、行った事無かったです。

 

M-1の決勝行くって本当凄い事だと思います。
決勝行けなかった僕が一番決勝の道のりの険しさ知っています。
決勝行ってる皆本当に尊敬します。
偉そうに採点してすいませんでした!

 

でもたけし賞二連続で受賞する方が凄いと思っています。笑


これがたけし賞のトロフィー!
と言いたいところなんですが、たけし賞は何にも貰えないんですよ。名誉だけ。
手に持ってるのはTHE MANZAIの招待状。