南極の氷が全部溶けたらどうなる?/地球の雑学クイズ

暮らし

更新日:2021/4/30

【答え】60メートル

【ポイント】
南極の氷は分厚く、その厚さは平均で2450メートル。もっとも厚い部分では4500メートルにもおよぶ。この氷は、何百万年もかけて降り積もった雪が溶けることなく圧縮されてできたもので、とてつもない重さで南極大陸を押し下げている。そのため、南極は大陸といっても、その大部分は海面下まで沈下しているのだ。氷が溶けてなくなると、南極の地盤は数百メートル隆起し、海水面が上昇する。その影響は南極周辺だけにはとどまらず、地球全体の海水面がおよそ60メートルも上昇するという。当然、海沿いにある街は水没する。日本では、東京23区が高層ビル以外水没し、東京オリンピックの会場予定地も海面下になる。ほかにも人口が集中している都市の多くが海の近くに位置しているため、主要都市は水没することになるだろう。

雑学総研

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【著者】雑学総研(ざつがくそうけん)/珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく、日々情報収集に取り組んでいる。著書に『誰も書かなかった 日本史「その後」の謎』『誰も書かなかった 世界史「その後」の謎』『雑学大王 日本史編』(以上、中経の文庫)がある。