他者から応援される存在になるために必要なことって? 自分の言葉で原体験や思いを発信し続けよう/Tシャツ起業家⑤

ビジネス

公開日:2021/5/20

Tシャツ起業家』から厳選して全6回連載でお届けします。今回は第5回です。多くの人から支持されている産直ECサイト「食べチョク」。ユーザーと生産者が直接つながることで見えてくる「豊かな食の未来」を示しながら、一次産業の変革に挑み、自身をアップデートし続ける起業家の思考法に迫る初の著書です。

「Tシャツ起業家」を最初から読む


Tシャツ起業家
『365日 #Tシャツ起業家 「食べチョク」で食を豊かにする農家の娘』(秋元里奈/KADOKAWA)

Q

秋元さんはメディアにも取り上げられて、大勢の人たちから応援されているように見えます。
それが成功の秘訣だとも思うのですが、他者から応援される存在になるために必要なことはなんですか?

A

 正直、あまり「応援されたい!」と意識したことはないのです。ただ、そんなわたしに言えることがあるとすれば、自分の言葉で原体験や思いを発信することが大事、ということでしょうか。人はみな、各々の人生を生きています。それだけで精一杯です。だから、他人がどんな人生を歩んできたのかまで関心を寄せる余裕はない。なので、わたしは発信を続けています。実家の畑が荒れ果てていてショックを受けた、というエピソードも、さまざまなメディアで何度も何度も、繰り返しお話ししてきました。それでもまだ多くの人が知らないはずですし、わたしはそれが当然だと思っています。ほとんどの人には伝わらない。それを前提として、自分のことを諦めず発信し続ける。やがて、それに気づいて共感してくれた方が応援してくれるようになるのだと思います。

 同時に大事なのが、発信の仕方です。なるべく人を傷つけない。わたしはこれを信条にしています。自分の発信によって、意図せず傷ついてしまう人がいる。それは常に念頭に置いておかなければいけないと思うのです。でも、万人に受け入れられる発信なんて存在しません。どんなに気をつけていても、どこかで傷ついてしまう人がいます。それでも、可能な限りすべての人に配慮して発信をしていくと、その姿勢だけでも伝わるはずです。やがてそれが、「この人を応援してあげたい」という気持ちへとつながっていくのではないかと思います。

 そして、一番肝心なのが、「嘘をつかないこと」です。応援されるとは、つまり信頼されることです。でも、嘘をつく人のことは信頼できませんよね? だからこそ、行動と思想を一致させることが絶対に必要です。

 しかし、人はときにブレてしまうこともあります。そのブレている姿を見て、「嘘をついているじゃないか」と批判されることもあるでしょう。では、ブレないためにはどうすればいいのか。それはやはり、自分の「やりたいこと」や「信念」を言葉にして言い続けることです。何度も言葉にしていると、それは自分のなかに刷り込まれていきます。そしてより深く刻み込まれると、行動にブレが生じなくなっていくのです。

 わたしは何度も「生産者さんに貢献したい」と口にしてきました。だからこそ、今後会社が大きくなっても常に「生産者ファースト」の精神で意思決定をしていきますし、それができる環境をつくり続けます。万が一それに反する行動をすれば、これまで築き上げてきた信頼は一気に崩れてしまうでしょう。

<第6回に続く>

あわせて読みたい

【こちらも読みたい】
▶カンブリア宮殿にて特集! 「食べチョク」代表・秋元里奈が初の著書について語るインタビューを公開!

この記事で紹介した書籍ほか