現代の新たなコミュニケーション手段。オンラインこそ「聞く力」が発揮される!/人は聞き方が9割

ビジネス

公開日:2022/3/2

オンラインは聞き方ですべてが決まる

オンラインがコミュニケーションを変える

 私たちの生活を大きく変えた歴史的事件であるコロナ禍。

 その中で、私たちのビジネスやコミュニケーションに大きな変革が起きました。

 それは「オンラインの出現」です。

 人と人とが会えない中、たくさんのオンラインインフラが世の中に存在を確立させました。

 このオンラインツールはたくさんのコミュニケーションの架け橋になりました。

 もしこのツールがなかったら、コロナ禍のパニックはさらに私たちの心を蝕んでいたであろうことを思うと、この存在に本当に感謝です。

 また、今後も新しいツールが続々と登場してくることは容易に想像できます。

 多くの人がオンラインツールを使っていると思いますので、この項目では、オンライン上でのコミュニケーションについて考えてみることにします。

実は聞く力がリアル以上に試されるオンライン

 「コロナでオンライン需要が増した。これで移動も減って、コミュニケーションが楽チンになる♪」

 正直、私はそう思っていました。しかしその反面、ビジネス面では大きな不安に包まれました。

 それは2019年に発売され、売れ行き好調だった『人は話し方が9割』のことに関しては、「やばい、売れ行きが止まる」と思いました。

 人と人とのコミュニケーションの機会が減っていくと思ったからです。

 しかしありがたいことに、コロナが始まってから、その不安を吹き飛ばすくらい「話9(『人は話し方が9割』の略)」の売れ行きはどんどん増えていったのです。

 「なぜ?」

 嬉しい悲鳴と同時に、私はそこが謎でした。

 しかし、読んでくださった読者さんから「話9がオンラインで役に立った!」というメッセージをたくさんいただいたのです。

 2020年の5月くらいまで、私はオンラインをほとんど使っていませんでした。

 しかしそこから、社内会議でオンラインを使うようになり、その意味が理解できました。

 こうしてコミュニケーション本を書いている人間としての目線から言わせてもらうと、実はオンラインのほうが、リアルよりもコミュニケーション能力がはるかに必要とされるのです。

オンライン上ではみんなが聞き方を見ている

 例えば講演やセミナーなどの勉強会、もしくは会社の会議などの場合は、発言者1人対聴衆という図式で成り立っていました。

 こういう場合、発言者はプロ、もしくは慣れている人間なので、オンラインでもそれほど景色は変わりません。そして、聞く側は他の人に自分の表情を見せる必要はほぼありませんでした。

 しかしオンラインはそうはいきません。全員の顔が出る画面設定では、聞いている人の表情が、全体の人に見られてしまうのです。

 「この人は真剣に聞いているな」

 「あ、この人は話の聞き方が下手な人だな」

 ということが、即座に印象づけられてしまうのです。

 もともと話す側の人は慣れているので、オンラインになってもそれほど苦労はしないでしょう。たくさんの人を見ながら話す場が、リアルからオンラインになっただけですから。

 しかし聞く側はそうはいきません。

 自分自身がどんな顔で聞いているのか、つまり「聞く力」がダイレクトに問われることになってしまったのです。

100%好かれる聞き方のコツ
オンラインこそ聞き方が9割

人は聞き方が9割
©久保久男/朝日メディアインターナショナル

<第4回に続く>


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