給料が上がりにくい理由。日本人の平均給料と手取り額の現状/1日1分読むだけで身につくお金大全100

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公開日:2022/3/23

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 日本人の平均給与は433万円。多いと思われるでしょうか。それとも少ないでしょうか。世界的に不況に陥った2008年の「リーマン・ショック」によって405万円まで下がった2009年よりはいくらか増えています。しかし、2021年になっても、平均給与の額はまだ2000年の水準を回復していないことがわかります。ちなみに、男性の平均給与は532万円、女性の平均は293万円です。また、正規雇用者の平均は495万円、非正規雇用者の平均は176万円。平均給与には、男女差や雇用形態の差もあるのです。

 しかも、仮に給与が2倍になっても、手取りは2倍になりません。右下は年収300〜2,000万円まで、年収が10万円増えるごとの手取り額を示したグラフです。年収が上がるごとにとくに所得税が大きく増えます。所得税の税率は「累進課税」といって、所得に応じて5〜45%まで、段階的に増えるためです。

 つまり、給与は上がりにくいうえ、上がっても税金や社会保険料が高くなるため、手取りを増やすのは難しいのが日本の現状です。

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この20年で平均給与は上がっていません。手取りは所得税・住民税・社会保険料によってさらに減っています。今後も当面きびしい平均給与額が続くでしょう。

<第3回に続く>


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