40代のイメージは?自分を見つめ直して、「自分取扱説明書」をつくろう/40代にとって大切な17のこと

暮らし

公開日:2022/4/29

□「40代の自分」の取扱説明書をつくる

 あなたは、「40代」にどんなイメージを持っていたでしょうか?

□やりがいのある仕事に就いている
□自分なりの実績を残すことができた
□職場や取引先関係の人たちに一目置かれる存在になっている
□経済的な余裕を持てるようになった
□家庭を持って、家族といい関係を築いている
□忙しい毎日でも、自分の時間をつくる余裕ができてきた
□老いて死んでいく父親、母親を上手に感情的に見送ることができた
□成長する子どもと、子離れができている

 もしもこれらの項目の全部にイエスと答えられる人がいたら、もう、それは人生の達人ですが、たいていの場合は、そうはなっていないはずです。

「40代」になったら、もっとデキる、あるいは余裕のある大人になっていると思っていたのに、「20代、30代の頃と、あんまり変わっていない」という人が多いのではないでしょうか。ちょっとしたことで怒ったり、あわてたり、落ち込んだりしてしまうのが、人間というもので、「40代」になっても、それは変わらないようです。

 人生は、それほど単純ではなく、いつも何かしらでゴチャゴチャしているものです。そのゴチャゴチャの中で過ごしていくのが「40代」だと言ってもいいほどです。

 そう理解しておくと、40代の自分の取り扱いも楽になるのではないでしょうか。

 拙著『30代にとって大切な17のこと』では、次の17の質問をあげて、それに答えることで自分を見直し、「自分取扱説明書」になるということをお話ししました。

 次の質問に答えることで、もう一度、「40代の自分」を見直していきましょう。

【自分取扱説明書】―自分のことがよくわかる17の質問
〈1〉あなたは、誰ですか?
〈2〉あなたの好きなものは何ですか?
〈3〉あなたが苦手なものは何ですか?
〈4〉あなたが嬉しいと思うことは、どんなことですか?
〈5〉あなたがイライラするときは、どんなときですか?
〈6〉あなたのエネルギーはポジティブですか、それともネガティブですか?
〈7〉あなたのエネルギーを多く消費しているものは何ですか?
〈8〉あなたのエネルギーを回復させるものは何ですか?
〈9〉あなたが許せないことは何ですか?
〈10〉あなたが癒やされるのは、どんなときですか?
〈11〉あなたのモチベーションを劇的に上げるものは何ですか?
〈12〉あなたのモチベーションをドーンと下げるものは何ですか?
〈13〉あなたが一緒にいたい人は誰ですか?
〈14〉あなたが一緒にいたくない人は誰ですか?
〈15〉あなたの夢は何ですか?
〈16〉あなたが今、欲しいものは何ですか?
〈17〉あなたが楽しみにしていること、ワクワクすることは何ですか?

 質問は同じでも、年代が変われば、あなたの答えも変わっていきます。

 なかには、もちろん、変わらないものもあるでしょう。

 変えていくことがいいように思っている人もいるかもしれませんが、そうではありません。

 変わっても、変わらなくてもいいのです。

 大切なのは、自分の今を見直して、「変わった自分」「変わらない自分」に気づき、そんな自分を認めることです。

「20代」「30代」を仕事や家族のことで忙しい人たちがいる一方で、「それには当てはまらない」という人もいるでしょう。

 たとえば、病気で療養していたり、ひきこもっていた人は、自分の人生に意味があったのだろうかと、空虚感を感じているかもしれません。

 ふつうに暮らしていても、「家庭」や「子ども」を持っていないことや、正社員でないことに引け目を感じている可能性があります。

 そんな自分の状況を見て、「ため息ばかりの人生だ」とがっかりしている人もいるでしょう。

 そういう人は、「自分だけ」がダメなんだと決めつけてしまう傾向がありますが、前でもお話しした通り、「理想の40代」を迎えている人などいないのです。

「自分取扱説明書」は、自分がダメだということを証明するものではありません。

 自分はどういう人間なのかということを、まずは自分が知るためのものです。

 何でも「持っていること」が大切なのではなく、自分にとって大切なものがある、ということがわかれば、それでいいと僕は思います。

 たとえば、子どもがいない人は、自分一人の時間があります。「自分には、それのほうが大事かもしれない」と気づけることもあるのではないでしょうか。

『40代にとって大切な17のこと』をRenta!で読む >

『40代にとって大切な17のこと』をAmazonで読む >


あわせて読みたい