見える景色も別世界!「同調圧力」を感じない人の世界観とは――?/誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法

暮らし

更新日:2022/7/21

◎安定感は、周りにも伝わる

 とはいえ、残念ながら私の仮想通貨の高値は長続きせず、私はすぐに不安定な自分に戻ってしまいました。

 すると、やはり日常の景色に変化が起こります。

 駅のホームでは、かつてのように「早く列に並ばなきゃ!」と焦って走ってしまう。

 道でも、その場の人の流れに逆らって歩いてくる人が自分の前に登場したりして、「わざとぶつかりにきてるの?」と憤ってしまったりする。

 職場でも、上司から何も言われていないうちから、「あの仕事、まだやっていないんだ?」という視線を向けられているように感じてしまい、「あー! ちっとも精神的に休まらない〜」と、気持ちが追い立てられてしまう。

 精神的に安定したときとは、職場の空気もまったく違うように感じられて、ピリピリした同調圧力をものすごく感じるように戻っていたのです。

 

 でも、そんな状態のとき、もう一度落ち着きたいと思って、周りを見渡してみました。すると、そこにはどんなときでもマイペースを崩さない同僚が……。

 そこでその同僚を観察してみたら、「あ! あの人は常に精神的に安定していたのか!」「安定してるから、同調圧力を感じることなくマイペースに仕事ができていて、いつも幸せそうにしているんだな」ということが、ようやくわかってきたのです。

 その同僚は、上司がピリピリしているときでも気にかける様子がないので、私は「どうしてこの状況で仕事に集中できるんだろう?」と、以前にも疑問に思ったことがありました。

 しかし、自分が一時的でも精神的に安定している瞬間を体験できたことで、「精神が安定しているから、上司が怒ろうが笑おうがまったくその同僚には影響がない」→「だから、上司に媚びへつらうことをせずに、淡々と仕事ができる」→「その結果、かえって誰よりも上司から信頼されている」という構造が見えてきたのでした。

 しかも、そのうえで気がついたことは、安定しているその同僚と一緒にいるときは、不思議と私もピリピリしたり、誰かにイライラして同調圧力をかけてしまったり、というような気持ちになることがなかったのです。

 安定している人というのは、のんびりとした時間を過ごしながら、その空気感を周りの人にももたらします。

 私自身、「あ! 安定している人と一緒にいるだけで、同調圧力を感じなくて済むのかもしれない」と、ちょっと感動したのでした。

<続きは本書でお楽しみください>


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