読めば心が満たされる、おいしい小説が勢ぞろい! 「角川ごちそう文庫」第2弾!

文芸・カルチャー

公開日:2024/2/22

創刊75周年を記念して、昨年9月から刊行がスタートした「角川ごちそう文庫」。読めば疲れた心がほっと満たされる、彩り豊かな物語がそろっています。
本記事では、2024年2月22日発売の3点をご紹介します。
すべてがおすすめのラインナップ。
「おなかはぺこぺこ! でも、心は満たされる!」
そんな読書体験をお約束します。さあ、お好きなメニューをご堪能ください!

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「角川ごちそう文庫」第2弾

標野凪『ネコシェフと海辺のお店』(角川文庫)

猫はご馳走も散歩道も、自分で見つける。

青い波が打ち寄せる浜辺にぽつりと佇む小屋は、料理上手なネコシェフの店。ここに辿り着くのは、仕事や恋愛、子育てなどに悩み「現実から逃げ出したい」と切実に願う人ばかり。マイペースで饒舌なシェフは、旬の魚を使い腕をふるう。ホッキ貝のチャウダー、土鍋で炊いた鯛めし、タルタルたっぷりアジフライ――美味しい料理にほぐれた心の中にある本音に向き合った時、小さな一歩を踏み出せる。疲れた心にそっと寄り添う物語。
【カバーイラスト】庄野ナホコ/【装丁】青柳奈美

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322304000218/


沖田円『丘の上の洋食屋オリオン』(角川文庫)

この味が、幸せな思い出になる――美味しくて心温まる物語。

このお店の味が食べたくて、普通の日も特別な日も行きたくなる〈洋食屋オリオン〉。両親を失った少女と叔父の心をつなぐトマトソースオムライス。キャバクラでナンバーワンの女性が、素の自分に戻るためのカルボナーラ。高校時代、友人と夢を語りながら食べた煮込みハンバーグ。シェフのくるみが作る料理は、祖母から受け継いだ味を守りながら、今日も常連客たちを温かい幸せで満たす。人生のほろ苦さと喜びを丁寧に紡ぐ物語。
【カバーイラスト】ゆうこ/【装丁】二見亜矢子

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322307001278/


内山純『魔女たちのアフタヌーンティー』(角川文庫)

自分自身を整えるために、ゆっくり紅茶を淹れるのよ。

“魔女“が住むと噂される白金台の大きな屋敷。黒い服に身を包む女主人のお茶会は、型にとらわれず自由で楽しい。丁寧に淹れた香り高い紅茶と宝石のようなティーフーズも素敵だが、冷えたアイスティーと芋けんぴの相性も抜群だ。仕事も恋も上手くいかず、鬱々していた真希は、お茶の奥深さを知り、様々な年代のゲストの悩みを聞くうちに自分自身に向き合っていく――ちょっと不器用な人々のつながりを描く心満たされる物語。
【カバーイラスト】浅野みどり/【装丁】青柳奈美

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322212000528/


キャンペーン情報

「角川ごちそう文庫」刊行記念プレゼントキャンペーン実施中!
対象書名の中から2作品を書店で購入すると、抽選でカドイカさんオリジナルエプロンやハーゲンダッツ1ヶ月分の豪華賞品が当たります!(レシート対象期間:2024年2月20日(火)~2024年4月30日(火))

▼詳しい応募方法とKADOKAWAアプリのDLはこちら▼
https://kdq.jp/gochiso

編集部からのメッセージ

味わい豊かな3冊がそろいました!お料理上手で饒舌なネコシェフのごはんで、一歩前に踏み出す勇気をもらえる『ネコシェフと海辺のお店』。普段の日も特別な日も「この味が食べたくて」お店を訪れる人々の姿を描く『丘の上の洋食屋オリオン』。お茶も人生ももっと自由に楽しんでいい!ということを、素敵なアフタヌーンティーや会話を通して教えてくれる『魔女たちのアフタヌーンティー』。あなたにぴったりの味わいの物語を、見つけてみてください。

著者紹介

標野 凪(しめの・なぎ)
静岡県浜松市生まれ。東京、福岡、札幌と移り住む。福岡で開業し、現在は東京都内で小さなお店を切り盛りしている現役カフェ店主でもある。2018年「第1回おいしい文学賞」にて最終候補となり、2019年に『終電前のちょいごはん 薬院文月のみかづきレシピ』でデビュー。他の作品に『終電前のちょいごはん 薬院文月のみちくさレシピ』『占い日本茶カフェ「迷い猫」』『伝言猫がカフェにいます』『本のない、絵本屋クッタラ』 『こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。』などがある。

沖田 円(おきた・えん)
愛知県安城市出身。2012年『一瞬の永遠をキミと』で作家デビュー。2015年に刊行した『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』は累計25万部を突破し、2022年に単行本が刊行された。2018年『千年桜の奇跡を、きみに~神様の棲む咲久良町~』(原題『咲久良町シンフォニー』)がポプラ社ピュアフル小説大賞で金賞受賞。10代の読者から圧倒的な支持を得ている。著書に、『雲雀坂の魔法使い』『春となりを待つきみへ』『神様の願いごと』『喫茶とまり木で待ち合わせ』『怪異相談処 がらくた堂奇譚』など多数。

内山 純(うちやま・じゅん)
1963年神奈川県生まれ。立教大学卒。2014年『B(ビリヤード)ハナブサへようこそ』で第24回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(後に『ビリヤード・ハナブサへようこそ』と改題して文庫化)。彩り鮮やかな人物造形と心地良い読後感が魅力的な新鋭。他の著書に『新宿なぞとき不動産』『土曜はカフェ・チボリで』『みちびきの変奏曲』がある。