弱みを握られ巨乳美女に家に居座られた男…「先に感じたら負け」のエッチな触り合いゲームの行方は!?

マンガ

公開日:2018/7/30

『ガイシューイッショク!』(小学館)

 先日、知人男性(30)がこんなことを言っていた。

「どんなに魅力的な女性に出会っても、同棲だけはしたらダメや。 あいつら、“エジプトのスフィンクス買え”レベルのことを平気で言うからな……」

 何事かと思い話を聞いていると、奇跡的にとんでもなく魅力的な女性と出会い、早々に同棲を始めたはいいが、あれ買えこれ買え、マッサージしろなどのワガママに悩まされているとのこと。

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 彼は続けた。

「男はバカだからさ、毎日のように、消費者金融のお姉さんのポスターや、コンビニのお姉さんに恋してんの。でも妄想の中の俺もダサいし自信ないから、数秒で振られるわけ。女はそんな気の弱さも全部見抜いた上で、命令してくるからな!!!」

 筆者は同棲と聞くと、家事分担や人生設計で、女性が不利かと思っていたが、そうではない場合もあるらしいことを知り驚いた。

 ちなみにその彼は、今も彼女と共に暮らしており、別れる気配は微塵もない。

『ガイシューイッショク!』(小学館)も、そんな女王様然とした女子に、弱みを握られ、家に居座られるハメになった気の弱い男のマンガである。

 作者は、『過ち、はじめまして。』『ネトラセラレ』などの作品で、エロマンガ界の異才として知られる色白好。本作も、単なるエロだけではなく、繊細な心理描写や、多彩な表情を描きわける画力が存分に発揮されている。

 物語は、不動産会社に勤める小森広海が、客として店を訪れた自称漫画家の境みちる(20)に、電車の中で盗撮犯に仕立て上げられ、自宅に転がりこまれるところから始まる。

 みちるは、小森を脅迫して、元カノの部屋に上がりこんだものの、家事を一切せず、家賃を払う気配もない。

 おっぱいは大きく、つり目で、可愛い顔をしているものの、家の中で女王様のように振る舞う彼女に腹を立てた小森は、みちるから「先に感じたら負け」の触り合いゲームを提案されるのだが……!?

 このゲームは、制限時間10分間。小森はみちるの体のどこをさわってもOKだが、「先に勃起したら負け」、みちるは「先に喘いだら負け」というとんでもなくHなもの。

「負けたほうは勝ったほうの言い分を100%認めて土下座で謝る」という条件のもとに開始したゲームだが、勝って部屋から追い出したい小森の思惑とは裏腹に、彼はみちるがノーブラだと認識した瞬間に、勃起して負けてしまう。

 だが、2回3回とゲームを繰り返すうちに、みちるの様子も変わっていく。服の上から乳首を厭らしく押す小森に対し、声こそ出さないものの、真っ赤になりながらビクッと反応し、泣き出す寸前の顔をして感じる彼女……!

 普段は上から目線で、意地悪な笑みを浮かべながら、小森のことを「ドグサレ勃起ちんぽ擦りつけ野郎」「この負け犬が」など言いたい放題のみちるだが、時折見せる“素”の表情とのギャップに、読んでいる側もドギマギしてしまった。

 だが、二人の関係は、まだ「恋」には至っていない。

 小森にとってみちるは、一緒に住んで、食事も作り、洗濯もしてあげ、おっぱいを触って、そこら中を無防備な姿でウロウロする存在にもかかわらず……である。彼にとってこの環境は、かなりストレスフルなものだろう。

 とはいえゲームのルールは、「どこを触ってもよい」である。

 次巻以降は、勝負の回数も増えそうな予感。

 決して一筋縄ではいきそうにないじれったい二人の関係を、こっそり胸を高鳴らせながら見守ろうと思う。

文=さゆ