警視庁には、警視庁職員の不正を取り締まるための課がある。それが人事一課(通称ジンイチ)である。 「警察の警察」とも呼ばれる人事一課監察係所属の刑事が主人公の人気…
文芸・カルチャー
2024/4/26
口を開けば、誰かへの悪口と、自分を大きく見せようとする言葉ばかり。そんな自分が好きではないけれど、肥え太らせた自尊心は抑えきれない。「私は悪くない」「私は悪く…
文芸・カルチャー
2024/4/26
コロナ禍で外出が憚られたあの時期、大なり小なり多くの人が「孤独」な状態を経験したのではないだろうか。あの時ひとり暮らしをしていた方なら、誰とも会わない状況が続…
文芸・カルチャー
PR2024/4/24
その場に適した色に染まることが美徳とされやすいこの社会の中では時々、息苦しさを感じる。空気を読んで適切な行動を取ったり、人の顔色をうかがって言葉を選んだりする…
文芸・カルチャー
2024/4/24
奇抜な舞台設定と、逃げ場がないというスリル、焦燥感。桃野雑派の作品を読むと、あっという間にその世界に惹き込まれ、うるさいほど心臓が高鳴る。南宋を舞台に、空中を…
文芸・カルチャー
PR2024/4/24
僕は三十七歳で、そのときボーイング747のシートに座っていた。 飛行機が着地を完了すると禁煙のサインが消え、天井のスピーカーから小さな音でBGMが流れはじめた。 ビー…
文芸・カルチャー
2024/4/22
世界最大の旅客飛行船グラーフ・ツェッペリン号。 全長236・6メートル、最大直径30メートルにも及ぶ巨大な飛行船は、1929年、旅客飛行船として史上初めての世界一周を目指…
文芸・カルチャー
2024/4/22
共鳴、共感、シンパシー。相手の胸の拍動と、自分も同じリズムを刻んでいるような感覚。身体中が熱くなり、他人とは思えないほど、深く感じる結びつき。『二人目の私が夜…
文芸・カルチャー
PR2024/4/22
電車の車窓から住宅街を眺め、「この灯りのひとつひとつに人の営みがあるのか」と途方もなさに圧倒されたことはないだろうか。『サザエさん』のエンディングのように各戸…
文芸・カルチャー
PR2024/4/22
ページを開くと感じたのは、胸の奥がちりちりと焼け焦げるような感覚だった。そうだ、「大学生活」というのは、こんな時間だった。変わることを急き立てられている焦りと…
文芸・カルチャー
PR2024/4/21
一目見ただけで男の人間性を見抜くヒロインが戦う、大沢在昌の「魔女シリーズ」の第4作『魔女の後悔』(大沢在昌/文藝春秋)。過去作にはない新しいエッセンスが加わった…
文芸・カルチャー
PR2024/4/19
住宅街の片隅に佇む洋菓子店「月と私」。シェフの糖花は超のつく内気で人見知りする性格ながら、作るお菓子は絶品。彼女のお菓子(と彼女自身)に惚れ込んだ販売員の語部…
文芸・カルチャー
PR2024/4/19
テレビの地上波で時代劇はほとんど見なくなってしまったが、どっこい小説の世界では「時代もの」は一大ジャンル。人気シリーズの続編も着々と刊行が続き、ファンの熱い支…
文芸・カルチャー
2024/4/17
春。人との出会いや別れが交錯する季節は、新たな人間関係を構築するタイミングでもある。環境の変化に合わせてこれまでの自分と決別し、自分の見せ方を変える人もいるだ…
文芸・カルチャー
2024/4/17
子どもがほしい、という欲望や焦りはどこから生まれるのだろう。さして興味がなかったはずの女性でも、産まない人生を歩むかもしれない、という選択肢が見えたとたんに焦…
文芸・カルチャー
2024/4/17
「足にかいわれ大根が生えてきた」というなんとも奇妙な導入の物語『カンガルー・ノート』(安部公房/新潮社)は、著者の生誕100周年という明快なタイミングこそ読み時な…
文芸・カルチャー
2024/4/16
2024年4月4日(木)、「ポプラ文庫」から社会派エンタメ小説の書き手として知られる保坂祐希の著書『偽鰻(ぎまん)』がリリースされた。絶滅危惧種でありながらも食卓に…
文芸・カルチャー
2024/4/16
東京・明治記念館 富士の間で10日、読書ファン注目の「2024年本屋大賞」発表会が行われた。売り場からベストセラーを作る――。「本屋大賞」は、オンライン書店を含む新刊書…
文芸・カルチャー
2024/4/15
ChatGPTをはじめとした生成AIが世の中を席巻している2020年代のこの時流の中で、1950年代終わりに書かれた『第四間氷期』(安部公房/新潮社)を読むと、占い師に自分の人…
文芸・カルチャー
2024/4/15
ファンはアンチより面倒な存在だ。「ファンビジネス」で生きている人と飲み屋で出会うたび、そんな愚痴を聞かされる。ゴールデン街で知り合ったとある物書きは、「新作が…
文芸・カルチャー
2024/4/14
中高生の時、自分は特別な何かになりたいと思ったことはないだろうか。人と違う存在になりたいという願望と、そんなものになれるわけがないという現実を見る心の狭間で揺…
文芸・カルチャー
2024/4/14
真相が明かされるまでの過程にハラハラドキドキさせられる刑事小説は、たくさんある。だが、「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ(佐藤青南/宝島社)は、その中でも異彩…
文芸・カルチャー
PR2024/4/14
1994年に単行本が出版、そして30年の時を経て生誕100周年の今年2月に文庫化された『飛ぶ男』(安部公房/新潮社)は著者の未完の作品です。既存の単行本は死後に夫人が原稿…
文芸・カルチャー
2024/4/12
私たちは自分の人生は自分の意思で選んでいると思っている。しかし本当にそうだろうか。食事や習慣は生まれた国や環境の影響を受ける。学校では勉強やスポーツで競争を強…
文芸・カルチャー
2024/4/11
柚木麻子さんの最新作『あいにくあんたのためじゃない』は、他人から一方的にレッテルを貼られ、理不尽な思いをさせられる現実に反逆し、「自分」をとりもどす人たちを描…
文芸・カルチャー
2024/4/10
全国の書店員が選ぶ、いま一番売りたい本を決める「本屋大賞2024」の受賞作が4月10日決定した。 21回目となる今回のノミネート作品10作の中から大賞に選ばれたのは、宮島…
文芸・カルチャー
2024/4/10
これまで「こんなことが現実に起こるなんて……!」と思ってしまうことは多々あった。その度に夢ではないかと頬をつねってみるのだが、ほとんどが現実だ。そんな気持ちにな…
文芸・カルチャー
2024/4/9
人間の成人の安静時の心拍数は1分間に60~100回程度(平均は60~70回)だという。仮に1分間の心拍数を60回とすると、1時間で3,600回、1日で86,400回、1年間で31,536,000回…
文芸・カルチャー
PR2024/4/9
寝技は練習量がものを言う――。 柔道をするため“だけ”に、二浪してまで北海道大学に進学した主人公・増田。目指すは、旧七帝大(北海道、東京、東北、名古屋、京都、大阪、…
文芸・カルチャー
2024/4/9
2024年は小説家・安部公房生誕100周年。本記事でご紹介するのは、同氏の著作の中でも実験的なことで知られる1973年の作品『箱男(新潮文庫)』(安部公房/新潮社)です。…
文芸・カルチャー
2024/4/8
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sumika片岡健太のエッセイ連載「あくびの合唱」スタート!「“あくびぐらい”と許し合える関係でいられる人と生きていきたい」
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竹を切るときは慎重に! 翁が光る竹を切ると、中から美しい子ねこが現れて… 【竹取物語なねこ】/みっけ!ねこむかしばなし⑥
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異能力×学園ファンタジー漫画『群青のストレンジャー』。見た目は人間…中身は狼、天使、人ならざる“亜人”の正体とは
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