唯一無二の脱力感。「健全ロボ ダイミダラー」のくだらなさは一見に値する!
更新日:2014/4/7
原始より、豊穣のシンボルとして、またエロスの象徴として、人類を魅了し続けているオッパイ。このオッパイを申し分なくモミ倒す問題作が、4月5日より放送される。
その名も『健全ロボ ダイミダラー』。なぜ“健全”なのか、誰か説明をして欲しいのだが……、無理やりに解釈すると、健全な男子の夢や欲求を、素直に描いた意欲作であるとも解釈できる。
この作品では、飽くなきオッパイへの憧憬を、ただ愚直に描く。むしろ、強引な推進力には、ただただ頭が下がるばかりだ。
物語は、平凡なオッパイ好き男子高生が、ある巨乳美女と出会うところから始まる。
主人公・真玉橋孝一は、隠れた能力を持っており、ある組織から必要とされていた。その能力とは、「Hi-ERo粒子」を大量に発生させることだ。この能力によって、巨大ロボット「ダイミダラー」を操縦することができる、選ばれた人間だったのだ。では、その能力を発動するには……?
はい、みなさんの予想通り、オッパイを揉むことである。オッパイを、揉めば揉むほど、ロボットの機動力となる「Hi-ERo粒子」が発生するのだ。この能力をもって、悪の組織・ペンギン帝国と戦う。
ロボットバトルと、呼んでいいのか分からないほど、そっけないバトルシーン。手に汗握らない、怖くない敵キャラ。どうやったらここまで、くだらない……、いや!最高にコメディアスな作品を描けるのか? 作者のなかま亜咲先生には、心の底から問いたい!
本当にオッパイを揉みたい男子は、もっとオッパイに飢えているはずである。しかし、作中ではいとも簡単にオッパイにタッチしているではないか! 触りたくても触れない、がまん汁なんか、一切なし! しかも、敵キャラ・ペンギンコマンドなんて、わかりやすくチ○コみたいなのおっ立てているし!(正確にいうと「前シッポ」という設定だ)
簡単にオッパイも揉めちゃうし、敵のロボットも倒せちゃう。あれ? そもそも自分は何をこの作品に求めていたんだっけ? エロか、爽快感か、それともカタルシスか!?
下ネタ万歳!エロス上等! おバカでアホで楽しければ、それでええやん! この開き直り感がハンパなく愉快で痛快なのだ。
めんどくさいことなんか、どうでもいい! ただ目の前のひとコマに集中すべし。
「くっだらね〜〜」と思い読み進めてみると、だんだんと邪念が抜けていくことを実感できるだろう。
自分はエッチなことが好きで、難しい本なんて読みたくないし、どうせヲタクだし。小さなことでクヨクヨすることないかなって、思えてきてしまう。
だって、この世には、「ダイミダラー」という最強に“くだらない”作品を描き、編集し、印刷し、製本している人々もいるのだから。
そんな脱力系の作品をどうアニメで調理するのかが見物である。まさか本格的ロボットアニメにするわけではあるまい。
監督には柳沢テツヤ氏、シリーズ構成に吉岡たかを氏など、元祖オッパイアニメ『ハイスクールD×D』のスタッフ陣が手がけるという。
オッパイはお任せあれのスタッフだが、原作のふんだんなオッパイ感をアニメで出せるのだろうか?
一家みんなでほほえましく鑑賞できる、最強の“ほのぼの”エロ作品となることを期待しよう!
■ アニメ公式HPこそ最強の脱力感!
え? これ、公式HPなの?っと、目を疑うチープ感。制作スタッフは、“わかっている”と、ニヤリとさせられる。いまならお色気シーンが満載のPVも見れるぞ!
『健全ロボ ダイミダラー』
http://www.penguin-empire.com/
■ 原作は4巻まで好評発売中!
健全ロボ ダイミダラーOGS 4月14日発売
著:なかま亜咲
株式会社KADOKAWA エンターブレイン刊
620円(本体)+税
(文=武藤徉子)
(C)なかま亜咲・eb刊/ペンギン帝国