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「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用

「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用

「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用

作家
アラン・ソーカル
ジャン・ブリクモン
田崎 晴明
大野 克嗣
堀茂樹
出版社
岩波書店
発売日
2000-05-24
ISBN
9784000056786
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「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用 / 感想・レビュー

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白義

文庫化記念としてハードカバーで一足お先に再読。これは、科学、人文学の本という以上に、それに関わる人への教育の本だという気がする。科学用語で人を煙に巻き、神秘主義になることがなぜ不味いか、そうした非合理が学問と社会にどんな悪影響をもたらすか、を真面目に考えた、センセーショナルな扱われ方とは裏腹の丁寧な本。ポストモダン哲学全否定の書ではないし、ましてや科学の人文学に対する優位を謳った本でも、全くない。そういう意味では、批判者にも信者にも実はあまり適切に読まれていない本なのかも

2012/02/04

gill

これは強烈な本でした.著者の皮肉のセンスにかなり笑わせてもらいました.科学的概念や術語を濫用して,読み手を困惑させつつ何か深淵なことを言っているフリをする衒学的なテクストを「分析」していく本書.引用したテクストに登場する数々の専門用語の使い方が全く正しくなく,意味をなしていないことを明解に指摘していくのが痛快でした.確かに,あることを主張するのに,わざわざ何の関係もない科学概念を持ち出す例をよくみます.著者のいうように,それらの多くが皮相な博識ぶりを誇示しているに過ぎないのでしょう.

2016/11/30

ゲニウスロキ皇子

修士論文を書いているときにお世話になった本です。論文を書いているとどうしても自分もよく知らないけどカッコいい概念で、その見栄えを良くしたいという誘惑に駆られることも多々あります。ですが、そんな時はこの本に目を通して、自分の考えの浅はかさや愚かしさを戒めていました。知に誠実でありたいと考える人間ならば読んで間違いのないほんでしょうね。

2011/02/17

Mentyu

ソーカル事件で有名な一冊。人文社会学が自然科学の用語を濫用することと、自然科学をひとつの言説に過ぎないとする見解を糾弾する。前者の話は有名なので、むしろ後者の方が興味深かった。筆者らは科学者の主観や社会的環境で研究が左右されることを認めるが、だからと言って一定の手続きを踏んだ知見を安易に棄却すべきではないと警告している。自然科学と同じ境遇にある学問として、全ての事実は主観であるとポストモダンから批判された歴史学に触れているのも面白い。実際、歴史学側のポストモダンへ対する反論と重なる議論になっている。

2018/07/11

Mariyudu

かの「ソーカル事件」の首謀者が共著者とともに、その顛末に至る背景や動機を明らかにしながら、著名思想家の論文・記事を引用しながら改めてその学際(というか主に自然科学)における知的不誠実さを明らかにした怪作。自分の知力では現代思想書を読み下すことすら難しいのだが、あーやっぱりねーwという思いは多くの人(特に理系)が抱くのではないだろうか。ボードリヤールが「水の記憶」についてまで言及してたのは草生えた。

2020/09/14

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