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アンリ・カルティエ・ブレッソン写真集成

アンリ・カルティエ・ブレッソン写真集成

アンリ・カルティエ・ブレッソン写真集成

作家
堀内 花子
ロベール デルピール
出版社
岩波書店
発売日
2004-07-28
ISBN
9784000082143
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アンリ・カルティエ・ブレッソン写真集成 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真476点+絵画(デッサンを含む)といった、いわば集大成。写真の中には、今まさに出立しようとする人民解放軍(中国)のものがあったりもするが、多くはそれ自体は日常的な「今」である。にもかかわらず、それらはあたかも歴史の瞬間であるかのような印象を強く受ける。それがブレッソンである。また、聖書の世界を髣髴とさせるような時間感覚を超越したような写真もある。写真はすべてモノクロームで撮られているのだが、この圧倒的なまでの重みは何なのだろうか。

2023/03/09

syota

読友の方のレビューで知った本。ブレッソンの名は知っていたが、まとまった作品に接するのは初めてだ。報道写真からスナップ、ポートレート、いわゆる芸術写真まで作品の幅広さがすごい。光と影で全てを表現するモノクロームの良さを実感した。私などが言うまでもなくどの作品も素晴らしいが、個人的には歴史の瞬間を切り取った報道写真に最も感銘を受けた。→

2023/05/26

内島菫

スナップショットにも関わらず一瞬で完璧なまでの美しい構図を切り取る能力は、はじめは絵画を学んでいたとはいえ、彼の瞬発力と直観と何より恐らく忍耐強い執念の結晶だろう。ブルジョワやファシズムへの当時としては自然な反感から左派として、また、写真と深い関係にあったシュールレアリズムから出発したことは、彼自身とともに写真というメディアの特徴を表していると思う。さらに、ジャーナリズムと芸術の両方に跨って作品を発表してきたということも、彼自身と写真自体の双方の立ち位置を示している。

2016/03/07

Toshi

写真家アンリ・カルティエ・ブレッソンの代表作、彼のデッサン、彼が被写体となっているポートレート、評論家、キュレーターによるブレッソン解説をまとめた集大成的写真集。その作品も報道写真、著名人のポートレートの枠に留まらず、本人が「子供の頃から絵描きになりたかった」と言うぐらいで、絵画的に美しい。暗殺される数分前に撮られたマハトマ・ガンディー、踊りの準備をするバリの少女たち。彼もまた旅するアーティストであった。

2020/12/30

sanukinoasayan

アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908年8月22日 - 2004年8月3日)はフランスの写真家。1947年にはロバート・キャパ、デヴィッド・シーモア、ジョージ・ロジャーと共に国際写真家集団「マグナム・フォト」を結成した。 本写真集は当初画家を目指したブレッソンが写真家として目覚めシュルレアリズム、キュビズムの画家、彫刻家の影響、交流も通してライカカメラでアフリカ、アジア、ヨーロッパ、アメリカ等多数の国で撮った膨大なスナップ写真を掲載しています。まさにグローバルな人々を捉えた画像の数々は滋味深く必見です。

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