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それを,真の名で呼ぶならば: 危機の時代と言葉の力

それを,真の名で呼ぶならば: 危機の時代と言葉の力

それを,真の名で呼ぶならば: 危機の時代と言葉の力

作家
RebeccaSolnit
レベッカ・ソルニット
渡辺由佳里
出版社
岩波書店
発売日
2020-01-30
ISBN
9784000237420
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それを,真の名で呼ぶならば: 危機の時代と言葉の力 / 感想・レビュー

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けんとまん1007

タイトルにある「真の名で呼ぶならば」が、こころに残る。そして、副題の「言葉の力」。今ほど、真の名で語ること、つまり、言葉の力が必要な時代はないのかと思う。フェイクが飛び交い、誹謗中傷が後を絶たない中、自分の頭で考えることの大切さを忘れてはいけない。論点をずらし、仮想敵を作り、トカゲのしっぽ切りに終始する今の時代。それでも、希望はあるという主張に賛成だ。表に出す、論点にする・・・そこから、物事は始まる。それは、後に残るのだ。

2020/04/19

きいち

トランプ下のアメリカで、不条理や不公正を正すために戦うことは本当に厳しい闘い…効果的なはずの「怒り」を直接出しても耐えても苦しいし。それは異なる相手と対話しようという姿勢自体への攻撃、普通の人からの命の危険…。同じことは日本でも起こっている。まだマシと思いそうな自分がいる。いや、明確な暴力の形をとらないぶん、より有害かもしれないとわきまえねば。◇武器は、名前をつけること。名づけることで認識が変わり現実が動く。「災害ユートピア」の著者ならでは。◇そう、100%の勝利を求める必要も、敗北に挫折する必要もない。

2020/05/05

踊る猫

思慮深さ、冷静さ、動じなさ。これは一見すると派手さもなく、他人に強く訴え掛けるキャッチーなところもないので、センセーショナルなものが持て囃されがちな昨今分が悪い。フェイクニュースの乱立でその傾向はますます強まっている。レベッカ・ソルニットは豊富なエビデンスを武器に、しかし丹念に論理を進めていく。彼女の声は従ってそんなに大きくないし、派手でもない。だが、市井の人の傍らで息をしている人の温もりは伝わる。悪しき「リベラル」にはないハートウォーミングな筆致、支持したい。彼女のエッセイから読みたい本が増え、癒された

2020/03/04

R

現代アメリカに対する強い怒りを示した本でした。いわゆる反トランプという派の人で、舌鋒鋭く、トランプ大統領、その支持層、根底にある差別的な保守について、その罪悪をあげ、そういう空気にある現代アメリカに絶望と憤怒を炸裂させていました。差別的な部分の指摘はなるほどと思うところもあるが、あまりに強すぎて、行きすぎではないかという部分も見られる。あまりに一方的で先鋭的なため、素直に受け取ることは危険だと感じるほどだったが、アメリカ分断という現象を目の当たりにできる本だったように思う。

2020/07/06

ゆう

アメリカ(ニアリーイコール資本主義経済)が直面する政治的な問題を、時間をかけた調査とウィットにとんだ語り口で訴えかける本。ソルトニットの社会や言葉に対する誠実さが、ガサガサになった感性に水のように染み通る。取り扱われるのはトランプ政権や、人種差別、環境問題について。多くの人にとって既知の問題であるそれらを、ひとつの事件から丁寧に解きほぐし、最後は強い意志を持って希望を語る。楽観論にも悲観論にも堕すことなく、力強く弱者を鼓舞し続ける彼女の足取りそのものから、感染するものがある。安易な絶望に縋り付かないこと。

2020/07/12

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