インフルエンザウイルスを発見した日本人 (岩波科学ライブラリー 321)
インフルエンザウイルスを発見した日本人 (岩波科学ライブラリー 321) / 感想・レビュー
けぴ
インフルエンザウイルスを初めて発見したのは1933年に英国のクリストファー・アンドリュースのグループとされていたが、1919年に山内保がランセットに発表した論文が最初の発見であったという本。著者も山内であるが関係はないそうです。そんな凄い人物ですが、後半生は麹町で内科開業をしてひっそり暮らしていたという。人生、どうなるか分からないものですね。
2023/12/15
くらーく
著者とは同姓だけど縁もゆかりもない山内保教授。実はインフルエンザウイルスを世界初で発見したかもしれない方だそうで。いや、当時は、北里柴三郎、志賀潔、野口英世、秦佐八郎など綺羅星のごとくいた中で、山内保という名前は知りませんでした。明治の日本は本当に赤丸急上昇にみえるだろうな、欧州からすると。肌の色も違うのにね。 当時のコッホ研究所と並ぶパスツール研究所。ドイツとフランスの特徴が出ていて、非常に興味深いね。今でもそうなのだろうか。そして、軍とからんだ晩年の汚職。。。日本らしいのかもな。地位と金と品位と。
2023/09/24
takao
ふむ
2024/01/12
Steppenwolf
G本書は同姓であり研究内容も関連する著書が前世紀初頭フランスに渡って研究した一人の日本人の業績を追うという体裁になっている.私にはむしろメチニコフという偉人の功績が大きいように見えて仕方がない.山内さんという人はその研究所の一員としてメチニコフ研究室で研究したという程度に思えた.主人公の山内さんのことがあまりわからないということも一因であろう.晩年は最終章に触れられるように意外な幕切れである.ただ楽しい読書であったことはまちがいない.
2023/08/22
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