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科学と科学者のはなし―寺田寅彦エッセイ集 (岩波少年文庫 (510))

科学と科学者のはなし―寺田寅彦エッセイ集 (岩波少年文庫 (510))

科学と科学者のはなし―寺田寅彦エッセイ集 (岩波少年文庫 (510))

作家
寺田寅彦
池内了
出版社
岩波書店
発売日
2000-06-16
ISBN
9784001145106
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科学と科学者のはなし―寺田寅彦エッセイ集 (岩波少年文庫 (510)) / 感想・レビュー

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たつや

いま、密かに岩波少年文庫の読書祭りをひとり寂しく開催中に偶然見つけた本書は当たりでした。作者は物理学の田丸卓郎と夏目漱石に影響を受け、文章の書ける科学者的存在だったようですが、この本を読むまで、名前すら知りませんでした。「電車の混雑について」から「昼顔」など、テーマは、はばひろく「こわいものの征服」と「津波と人間」は、数年前の震災を予言したようで鳥肌が立った。そして、解説で「我輩は猫である」の寒月のモデルが本作の寺田さんと知り、「夏目漱石先生の追憶」を読み直す。

2016/11/30

ひよピパパ

物理学者にして夏目漱石と交友があった寺田寅彦の随筆集。池田了の編。外山滋比古が某かの書で絶賛しているだけある。物事を科学的見地で捉え豊かな表現で綴る寺田の随筆はどれも味わい深い。「藤の実」「蓑虫」「草をのぞく」等の諸編は植物や生きものを物理学の視点から捉えたものでユニーク。「津波と人間」は、東日本大震災の起こる遙か前に、まるで予期していたかのような指摘でグサッと胸に刺さった。「科学者とあたま」は、頭の悪い自分へのエールに聞こえた。「夏目漱石先生の追憶」は、心あたたまる師弟の交流が眼前に浮かぶかのよう。

2020/04/23

ともゑ

寺田寅彦のエッセイ集。日常生活の身近な事象と絡めた話で物理や科学の話題も親しみやすさがある。昆虫などの生物についての話もその観察眼は流石。自然の現象や事物が科学者らしい細かさもありながら情緒的に描かれているのが好き。科学を通して人間の心や社会を見つめるような話が多い。「津波と人間」や「科学者とあたま」は現代への警鐘。夏目漱石との交流の話は漱石への尊敬と愛で満ち溢れていた。1エピソードも短いのでとても読みやすい。

2018/02/28

斑入り山吹

この歳になるまで放っておいたことを後悔する。でも多分、今がそのタイミングだったんだろう、とも思う。沢山ある寺田氏の随筆の中から選り抜かれたもの、と思うが、1920年代の軽やかな感じの方が、晩年のものより気に入った。「津波と人間」には畏れ入った。「化け物の進化」も、寺田氏が科学というものをどう捉えていたのかがよく分かって、決して万能ではない、時間の流れに人間は太刀打ちできない、という達観した感じが興味深い。「雅楽」で、へぇ、と思ったのが、明治生まれでももはや西洋音楽の方が親しんでいた、という点。

2013/05/27

おーちゃんママ

寅彦がいなかったら今の漱石も無かったのかも、と思えるくらい寅彦の魅力満載の本でした。『吾輩は猫である』を読み返したくなりました。この人がいなかったら寒月君もいないわけで、もしそうだとしたら『吾輩は猫である』の魅力は半減していただろうな、否、作品自体が書かれなかったかもしれないと思うと、寅彦ってやはりすごいです。もっと広く世間の人に知ってもらいたい人物ですね。そして、あらゆることへの観察眼がすごい!こんな人がそばにいたら、楽しいだろうな~。でも、夫だったら少し鬱陶しいかもしれませんね(笑)

2017/11/22

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