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墨汁一滴 (岩波文庫)

墨汁一滴 (岩波文庫)

墨汁一滴 (岩波文庫)

作家
正岡子規
出版社
岩波書店
発売日
1984-03-16
ISBN
9784003101346
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墨汁一滴 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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壮の字

先に読んだ『仰臥漫録』は子規庵により近い私的な日記なのに対して、『墨汁一滴』は新聞『日本』に連載された、いわば「外向き」のもの。謗りごとの対象が家族から他人様へと拡がる。古今の詩人の作品を「月並み調」として千切っては捨てる。詩歌に関しては良いのか悪いのかよくわからない(深めようとも思ってないが)。子規がくだす批評が文学界では認められているのがどうかもわからん。ただ、これが死にかけた人間の吐く言葉であるところが面白い。この続編が『病床六尺』にあたる。続きが楽しみっていうのも不遜であろうな。

2016/06/08

naoudo

子規の日記。学校の試験に苦しめられた思い出が面白かった。当時はお雇い外国人が、それぞれの国の言葉で講義を行っていた。語学が苦手な子規は大いに苦しみ遂に落第して退学してしまう。それが後年夢にまで出てくる。勉強のために学校の特別養生金で大宮公園に泊まりに行って、余りひに楽しくなって友だちを呼び全然勉強しなかった。試験勉強をしていると俳句がどんどん詠める。遂にはランプの傘が俳句で埋まっていた。元々、語学をズルして学校に入ったという思いが後年まであったのだろう。病に苦しみながら先鋭化する感覚で物事を見詰めていた。

2016/08/24

ジャズクラ本

○明治34年、新聞「日本」に164回にわたって連載された随筆で、これは子規の死の前年。床から這って出ることも敵わず、後半は起き上がることも難しかったようだ。苦痛は本文中5月11日の次の日記にもみてとれる。「試に我枕もとに若干の毒薬を置け。而して余が之を飲むか飲まぬかを見よ。」 肉体的には勿論のこと精神的な葛藤も垣間見られる。今日は5月5日。謀らずも柏餅の句が何句か掲載されていたので僕の好みの調子で詠まれた一句を記載しておきます。「ことほぎて贈る5日のかしわもち 食ふもくはずも君がまにまに」

2020/05/05

壱萬弐仟縁

不平10か条。私も不平書いてみようかな。たぶん、アベノミクスへの不平。非正規に対する不平。いろいろであろう。「学校で歴史の試験に年月日を問ふやうな問題が出る。こんな事は必要があればだんだんに覚えて行く。学校時代に無理に覚えさせようとするのは愚な事だ」(154頁)。明治34(1901)年の話である。今でも通用する。歴史教育は猛省すべきだ。暗記しなくてもいい問題を出すとか。他に方法がないものか。病床で苦悶した子規には、こころから同情する。病気にしても謝罪のないCSRの欠片、人間の良心の欠片の無い者とは違うぞ。

2014/01/31

そうたそ@吉

★★★☆☆ 俳句について論じている箇所など難しいと思えるところもある一方で、くだけた部分もあり。「病牀六尺」や「仰臥漫録」に比べると、自分の中では幾分印象が薄い内容ではあった。

2020/03/03

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