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珊瑚集 改版: 仏蘭西近代抒情詩選 (岩波文庫 緑 41-6)

珊瑚集 改版: 仏蘭西近代抒情詩選 (岩波文庫 緑 41-6)

珊瑚集 改版: 仏蘭西近代抒情詩選 (岩波文庫 緑 41-6)

作家
永井荷風
出版社
岩波書店
発売日
1991-11-01
ISBN
9784003104163
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珊瑚集 改版: 仏蘭西近代抒情詩選 (岩波文庫 緑 41-6) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

永井荷風の訳詩集。ヨーロッパの詩なのに、荷風の江戸文学の素養が滲み出ているのが面白かった。訳詩なのに江戸時代頃の日本人による漢詩の読み下し文のように感じるのだ。東洋的な感性と西洋的な感性の二つを身に付け、世間に安易に迎合しなかった荷風の作家としての姿勢がこの集にも表れている。死のイメージに満ちたボードレールの詩が多く収録されているのは、表面的な西洋の文化の受け入れに躍起になって、西洋の文化の本質をとらえようとしない日本人に冷や水を浴びせる意図があったのではないかと思った。

2015/04/28

壱萬弐仟縁

仏蘭西近代抒情詩選(7頁)という副題がある。 季節は秋をモチーフとしたものが多い。 アンリイ・ド・レニェエ「告白」(64-66頁)を音読。 パッションが感じられる。 「奢侈」(おごり)のアルベエル・サマン(103頁~)。 一部、音読。 繰り返されるものは、「かくぞ譬へん。幽遠神秘の『奢侈』」(104頁)。 「強者の弱点。弱者の強所」(111頁)。 この複眼思考が必要。 

2014/03/14

モリータ

ヴェルレーヌ好き。

2012/09/22

碧月

「ボオドレヱル」「アンレイ・ド・レニエエ」「伯爵夫人マチユウ・ド・ノワイユ」などのフランス近代詩を永井荷風が訳したもの。詩の訳というのだけで読みにくいのに、昔の訳なので難しい。それでもリズムが良く、美しい。「限りなくひきつづく雨の糸は、/広き獄屋の格子に異ならず、/沈黙のいまはしき蜘蛛の一群れ/来りて我が脳髄に網をかく。」

2013/04/12

ピエール

永井荷風先生が自分の好きなフランス詩を選んで翻訳したのでしょうか? どれも良いですね。後ろに原文が付いているのが更に良いです。対比しながら楽しめます。自分ならこう訳すなあなんて、偉そうに思いながら。

2014/06/11

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