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花田清輝評論集 (岩波文庫)

花田清輝評論集 (岩波文庫)

花田清輝評論集 (岩波文庫)

作家
粉川哲夫
出版社
岩波書店
発売日
1993-10-18
ISBN
9784003319215
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花田清輝評論集 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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白義

虚無に見えるものをただの虚無と見なさず、その中にある創造的なものを躍動的な文体で切り開かんとした「砂漠について」が傑作。一ヶ所にとどまることなく自由闊達に展開し、観念には肉体を、高級には通俗を対置させその土台を皮肉たっぷりに揺さぶりながら、そうした運動により近代を問い直そうとする軽妙にして射程の長い文章で見ていて飽きない。異質なものを媒介として持ってきて、突拍子もない話を進めるのだが、それが芸達者で読み終わると騙されて納得したような気にすらなるのである。正しい意味で文「芸」をしている

2015/03/20

ハチアカデミー

C+ 安部公房にとって、花田清輝が創作の源泉となっていたことは、「砂漠について」「仮面の表情」などの論文を紐解けば明らかであり、コウボリアンとしては必読の一冊。であるのだが、むしろ本書を読むと、花田氏がずば抜けた反射神経の持ち主であったことがよくわかる。綿密にロジックを組み立てるのではなく、思いつきや類推によって、物事を日常とは異なる視点から描く。しかも、その思いつきが核心に迫る打率が高いのだから、凡百の研究者・文筆家にとっては嫌な奴であっただろう。何か結論があるわけではなく、放言ともいえる文体を堪能。

2012/10/01

NICK

イヤミな感じの文章を書く批評家といえば小林秀雄や蓮実重彦が思い浮かぶのだが、どうやらそこに花田清輝の名を追加しなければならないようだ。「太刀先の見切り」でイヤミったらしく小林秀雄を批判するあたりに性格の悪さが見える。とはいえ、「近代の超克」といった「近代」的風潮を思想的反動に過ぎないと断じ、紋切り型の表現をことごとくくさし、語る対象それ自体の歴史的、批評的考察を重視するスタイルは読み応えがある。おそらく花田の関心は「表現」また表現を可能にする「メディア」にあったのではないか。

2015/01/29

ゆきんこ

「おのれの主体性は、おのれの徹底的な客体化とともに、確立する」

2020/09/29

紙魚

我々の時代に必要とされているのは一人のウィリアム・テルなのである

2016/02/10

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