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「カルト」はすぐ隣に: オウムに引き寄せられた若者たち (岩波ジュニア新書)

「カルト」はすぐ隣に: オウムに引き寄せられた若者たち (岩波ジュニア新書)

「カルト」はすぐ隣に: オウムに引き寄せられた若者たち (岩波ジュニア新書)

作家
江川紹子
出版社
岩波書店
発売日
2019-06-21
ISBN
9784005008964
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「カルト」はすぐ隣に: オウムに引き寄せられた若者たち (岩波ジュニア新書) / 感想・レビュー

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kinkin

地下鉄サリン事件などで麻原彰晃はじめ関係者が死刑を執行されてまもなく3年になるのだなあ。たとえ執行されても被害者が元に戻ることはなくほんとうに虚しい事件だった。ジャーナリストの江川紹子氏がオウム真理教というカルト集団のこと、事件の概要そして事件に関わった人物の手記をもとにした彼らの人物像などで構成されている。人物像を読むと彼らの多くは高学歴で化学の専門家や医師、物理学に長けた人であり本来は社会にその力を注いでいたはずだ。なぜオウム真理教に入信することになったのかが克明に書かれていた。図書館本

2021/04/21

テツ

最近の若者たちにはオウムがやらかした事件への記憶や感想がないんだそうな。そりゃ物心のつく前だったり生まれる前の事件だったりするもんな。時や場所を問わず心に留めておかなければならないのは自分の悩み苦しみを理解して救済してやろうとしたり顔で近づいてくる他人にろくな奴はいないということ。自分自身で思考を積み重ねることを放棄して自立も自律も捨て去り思考と行動を誰かに委ねてしまうのはとても恐ろしいということ。何故オウム真理教という団体に人が集まり、何故あんなことを仕出かしたのか。もう決して繰り返さないように知ろう。

2019/06/26

hatayan

オウム真理教を長年追ってきた江川紹子氏が青年向けにオウム事件の教訓を説く一冊。 まじめな若者がなぜ麻原彰晃に惹きつけられたのか、サリンをまく前に立ち止まることはできなかったのか。裁判の記録、元信者の手記を紐解いて、オウムに取り込まれた人の体験から学ぶことの大切さを説きます。 心の拠り所を失い、不安が満ちた社会になればカリスマに満ちたリーダーになびいてしまう。人の心の弱さを狙って巧妙に近づいてくるカルト。かすかに覚える違和感を大切に、自分の頭で考える習慣を持ち続けることがカルトから身を守る術であるとします。

2019/07/05

チャッピー

オウムの死刑囚が語った言葉を聞くと彼らは決して狂信者ではなく、むしろ真面目に物事を考える若者だったのだなとわかる。そんなごく普通の若者たちがどうして殺人事件の実行犯になっていったのかを探る。「オウム真理教はおかしな人の集まりだっんでしょ」と言い捨てる平成生まれの若者たちにもぜひ読んでもらいたい。

2019/09/08

白義

いやあ、よく新書でこのヘビーな題材をここまで丁寧に料理できましたね……と感心する一冊。カルトとは決して普通の人の感覚から隔絶したものではない。些細な不安や悩みにつけ込んで、どこまでも人の良識や懐疑心を麻痺させてくる、そうした組織のあり方とそれに絡め取られた人々のあり様を豊富な取材で解き明かす、この題材でこういう風に書くならこの人以外にはありえないという人選の本。信者たちの証言や獄中の手記もジュニア向けレーベルように再構成してしっかり出しているのが本として凄みがある。そうしたカルトに警戒するポイントもわかる

2020/07/16

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