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「カルト」はすぐ隣に: オウムに引き寄せられた若者たち (岩波ジュニア新書)

「カルト」はすぐ隣に: オウムに引き寄せられた若者たち (岩波ジュニア新書)

「カルト」はすぐ隣に: オウムに引き寄せられた若者たち (岩波ジュニア新書)

作家
江川紹子
出版社
岩波書店
発売日
2019-06-21
ISBN
9784005008964
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「カルト」はすぐ隣に: オウムに引き寄せられた若者たち (岩波ジュニア新書) / 感想・レビュー

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テツ

最近の若者たちにはオウムがやらかした事件への記憶や感想がないんだそうな。そりゃ物心のつく前だったり生まれる前の事件だったりするもんな。時や場所を問わず心に留めておかなければならないのは自分の悩み苦しみを理解して救済してやろうとしたり顔で近づいてくる他人にろくな奴はいないということ。自分自身で思考を積み重ねることを放棄して自立も自律も捨て去り思考と行動を誰かに委ねてしまうのはとても恐ろしいということ。何故オウム真理教という団体に人が集まり、何故あんなことを仕出かしたのか。もう決して繰り返さないように知ろう。

2019/06/26

hatayan

オウム真理教を長年追ってきた江川紹子氏が青年向けにオウム事件の教訓を説く一冊。 まじめな若者がなぜ麻原彰晃に惹きつけられたのか、サリンをまく前に立ち止まることはできなかったのか。裁判の記録、元信者の手記を紐解いて、オウムに取り込まれた人の体験から学ぶことの大切さを説きます。 心の拠り所を失い、不安が満ちた社会になればカリスマに満ちたリーダーになびいてしまう。人の心の弱さを狙って巧妙に近づいてくるカルト。かすかに覚える違和感を大切に、自分の頭で考える習慣を持ち続けることがカルトから身を守る術であるとします。

2019/07/05

白義

いやあ、よく新書でこのヘビーな題材をここまで丁寧に料理できましたね……と感心する一冊。カルトとは決して普通の人の感覚から隔絶したものではない。些細な不安や悩みにつけ込んで、どこまでも人の良識や懐疑心を麻痺させてくる、そうした組織のあり方とそれに絡め取られた人々のあり様を豊富な取材で解き明かす、この題材でこういう風に書くならこの人以外にはありえないという人選の本。信者たちの証言や獄中の手記もジュニア向けレーベルように再構成してしっかり出しているのが本として凄みがある。そうしたカルトに警戒するポイントもわかる

2020/07/16

hk

「カルト(狂信的な組織)というものは均質化された社会でこそ台頭するのではないか?」と問いを立てられたのが本書最大の収穫。 どういうことか? カルト宗教にのめりこみ悪事の片棒を担いだ人々も、のちの取材では「極々普通の人だったのに…」と語られるのが専らだ。つまり「普通の人」という概念が存在する世の中にあって、カルトは台頭する訳である。普通とは均一化された世界における概念であり、普通の人がいる社会とは均一化された世界だ。均一化された世界とは、権力が一元化されて教育による刷り込みが行き届いた社会である。 纏めると

2019/09/07

アロハ

図書館本。オウムの後継団体の信者が増え、やり口は同じ「若者をヨガサークルなどで勧誘」私たちにとっては大事件なオウムも、若い子には「なんか聞いたことあります」程度。そうだよな、そういう子たちが増えたらいっちゃうよな。今の時代、ニュースやテレビなんてみてない人多いから世間で騒がれてても気づかないで入ってしまうかも。みんな「私なんかが及ばないような、高い次元のお考えで教祖は動いてるので、言われた通りにすればいい」と違和感や考えることを捨てている。人はみんな、直感を持っているので、最後にはそれを信じるしかない。

2019/09/15

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