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源氏物語 (岩波現代文庫 学術 197)

源氏物語 (岩波現代文庫 学術 197)

源氏物語 (岩波現代文庫 学術 197)

作家
大野晋
出版社
岩波書店
発売日
2008-09-17
ISBN
9784006001971
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源氏物語 (岩波現代文庫 学術 197) / 感想・レビュー

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鈴木貴博

大野先生の源氏物語論。所謂第一部の若紫系・玉鬘系、若菜から幻までの第二部、匂兵部卿から夢浮橋までの第三部、この四つに分けて執筆されたことを明らかにし、それぞれの違いと、それをもたらした理由について、紫式部の生活や考えの変化や、紫式部日記を読み込むことを通じて見出した紫式部の性格、境遇や心境の変化などをもとに、明らかにしていく。刺激的で面白く、謎に一定の解決が与えられる仮説であるが、一方で丸谷才一先生が巻末に付した文章には異論の提示も。奥深く果てしない源氏物語の世界を更に豊かに見ることができる一冊。

2021/01/18

星菫

学者の「源氏物語」本を読むのは久しぶりなので新鮮だった。大野先生は女性を買いかぶっていらっしゃる。女だって貴公子が失敗する話は面白く感じますよ。

2019/10/18

わせりん

源氏物語の解剖。ある言葉を数えて傾向を見たり、執筆の順番を分析したりとあらゆる視点で考えいく。最古で最高の物語は果てしない。

2019/09/27

skydog

あらためて「源氏物語」を読み解くことの難しさを痛感した。 「源氏物語」に対しての言語学的なアプローチは大変素晴らしいものだ。語法について解説しながら、「若紫」グループと「帚木」グループ分の違いと特徴を明らかにしていく。 そして「紫式部日記」と「源氏物語」の関連付けなど……。 しかし、このようなところまで理解しないと「源氏物語」を理解することはできないようだ。 巻末に載せてある、これは解説と言って良いのだろうか?本書に寄せてある丸谷才一氏の「まぼろし電話」も必読である。

2015/07/29

MrO

名著です。言葉から迫る源氏物語。これは学者にしかできない仕事です。

2012/09/23

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