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族譜・李朝残影 (岩波現代文庫)

族譜・李朝残影 (岩波現代文庫)

族譜・李朝残影 (岩波現代文庫)

作家
梶山季之
出版社
岩波書店
発売日
2007-08-17
ISBN
9784006021238
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族譜・李朝残影 (岩波現代文庫) / 感想・レビュー

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トンボ玉

中国や韓国からの反日の様々な批判や攻撃に対するカウンターとして、盛んに反韓・反中の本が出ています。読みもするし、歴史の掘り下げもして勉強もするけど「どうしようない国、民族」みたいな論調には組みしたくはないですね。独断的な物の見方こそが真実から外れていく。この本はソウル生まれの梶山の経験ではないけど、親日なのに創氏改名で苦しみ自殺に追い込まれた韓国の大地主を書いています(族譜)。保守派の歴史家は創氏改名は強制ではなかったと強弁しますけども、ここでは声高にでなく人々の哀しみで戦争のくだらなさを語っています。

2014/06/18

ponpon

戦前の日本統治下の朝鮮で15歳までを過ごした著者による、当時のソウルを描いた短編3篇。特に「李朝残影」は情緒溢れる文章が印象に残る。誇り高き舞姫・金英順は滅びゆく宮廷文化を象徴する美しさを感じる。「族譜」は近代化と伝統の狭間で苦しむ人々が描かれる。一部に「?」と感じるところもあるが、そのような雰囲気を若き梶山少年は感じ取っていたのだろう。多作だった割りには、既に大半は触れることが困難になりつつある著者だが、とても印象深い一冊でした。

2019/07/14

Happy Like a Honeybee

佐藤優氏が絶賛していたので、手に取る次第。 巷では反韓やヘイト本が跋扈してますが、まずはこの本を読むべきです。 植民地における創氏改名。 日本史の勉強では上部だけしか学べませんが、その経緯はこの本で解釈できます。 軍国主義、慰安婦問題など安易なナショナリズムに流されないよう、自分の意見を大事にしたいと。

2018/12/22

みなみ

「族譜」創氏改名。あくまで自主的に志願したことになっているが現実には強制参加、みたいなのは今でも日本のそこかしこにある。ここにもまさに同じ出来事が。役人のノルマ達成のために他の民族の誇りを踏みにじる。日本人である主人公は強制的な創氏改名に憤るが、自分の立場を失ってまで抵抗できるわけではない。良心的存在と言っても、内心で思っているだけだ。自分はあいつらとは違う、と思ったとしても、自分も同じ立場に立ったら同じように黙っているしかない…と思った。

2020/02/07

Peter-John

梶山季之というと『黒い試走車』や『赤いダイヤ』などの社会派作品、ちょっとエロイ作品が有名です。『赤いダイヤ』は野際陽子の初女優作品の原作として有名ですが 。 山口瞳は『李朝残影』で直木賞をとるべきだったと『酒呑みの自己弁護』のなかで書いていました。「なにをいまさら」とか、「俺の目の黒いあいだは絶対に賞をとらせない」という意見もあったそうです。 日本占領下の朝鮮半島が舞台です。梶山は朝鮮半島を舞台にした作品をかなり書いているようです。 『李朝残影』しか読んでいませんが、すごく印象的な作品です。

2018/12/25

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