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岩波科学ライブラリー 176 さえずり言語起源論 新版 小鳥の歌からヒトの言葉へ

岩波科学ライブラリー 176 さえずり言語起源論 新版 小鳥の歌からヒトの言葉へ

岩波科学ライブラリー 176 さえずり言語起源論 新版 小鳥の歌からヒトの言葉へ

作家
岡ノ谷一夫
出版社
岩波書店
発売日
2016-05-10
ISBN
9784007304187
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岩波科学ライブラリー 176 さえずり言語起源論 新版 小鳥の歌からヒトの言葉へ / 感想・レビュー

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absinthe

人類の言語の祖先の姿は色々考えられる。(1)意味はあるが文法は粗末な言語(2)文法は発達しているが意味はあまり無い言語。人類の言語の祖先は(1)が強く信じられていたが本書は(2)であったと訴える。著者はジュウシマツの文法の複雑さに注目、祖先のコシジロキンパラやアミハラとの違いを研究。単語に強い意味は無いが複雑な文法を持つジュウシマツの囀りを脳機能や行動への影響と共に調査する。研究者たちの活躍も交えて書く。ページ数は多くないが内容は濃かった。

2024/01/09

ころこ

何度か改定されている最新版で、若干新しい成果が反映されています。ですが、著者の仮説は一貫している様です。それは、鳥の歌とヒトの言語は、行動学的・神経科学的に似ているのではないかというものです。鳥の歌をヒトの歌と読み替えると、タイトルにある「言語起源論」の著者ルソーの着想に極めて近いことが分かります。ジュウシマツの脳を切り歌の回路を見つける神経行動学と、行動生態学の研究を参考にして、著者はある仮説に辿り着きます。それは、原種コシジロキンパラはジュウシマツとして飼育されるようになってから、種認識の必要がなくな

2017/11/07

Akiro OUED

ジュウシマツのさえずりには文法構造がある。言語そのものだ、というさえずり言語起源論。ま、そうかもね。それより、食事する口で言語を扱うように進化したのはなぜか。イルカのように専用の音波発信器官があれば、モグモグしながら会話するのも簡単だ。ヒトは未だ進化の途上ということかもね。

2022/10/09

ふのりけちょ

岡ノ谷先生のエッセイが面白かったので、本職の著書を拝見。ジュウシマツの辿った道が興味深い。250年ほどの人為淘汰でこれほど変わってしまうとは。100頁あまりの内容の裏に莫大な時間を費やした研究の成果が注ぎ込まれている。

2022/09/19

yupo

イベで言われてた本だったので。かなり読みやすいのでおすすめ。虐殺器官でも歌うようにってのは歌が言葉の起源になったってのに影響を受けてるんだろうなってわかる、不必要なものを遮断するマスキングもあって虐殺味が深い

2017/02/21

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