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天野祐吉のCM天気図 傑作選―経済大国から「別品」の国へ

天野祐吉のCM天気図 傑作選―経済大国から「別品」の国へ

天野祐吉のCM天気図 傑作選―経済大国から「別品」の国へ

作家
天野祐吉
出版社
朝日新聞出版
発売日
2013-12-20
ISBN
9784022511546
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天野祐吉のCM天気図 傑作選―経済大国から「別品」の国へ / 感想・レビュー

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ぜんこう

気になるけど忘れてるCMをYouTubeで探して見たりしながら読み進めました。僕は天野祐吉さんの考え方が好きなのと、CM天気図というコラムを集めたものなのでスラスラ読めました。天野さんの夢見た(?)原発も戦争もない別品の国に日本はなれるのだろうか。今の日本やCMを天野さんはどのように切り込んでくれるんだろうか。本当に天野祐吉さんを亡くしたのは惜しいです。

2014/03/03

ceskepivo

一つ一つのコラムを読むと、「ああ、そういう時代だった」と思い出す。「人と人とはことばでつながっている」、「物が豊かになった分、この国は想像力貧乏になってしまった」、「世の中便利になることで、ぼくらの手足はどんどんひまになった」。鋭い見方だ。

2014/08/12

Norimasa Saito

「世の中は、酸素と窒素とことば(広告)で出来ている」テレビCMを文化として位置づけた天野祐吉のコラム。時代の空気を反映するテレビCMは下手なバラエティーより勉強になる。テレビCMを通して文明批評している氏の見識には感服する。「人類の危機ではなく人間の危機」言葉を大切にし、言葉の奥にあるものに迫り続けた文章には迫力がある。誠実な、熱のある言葉と生きていきたい。

2014/06/29

kira

新聞を読むきっかけになった人のコラム集。彼が現在も生きていたら、この状況をどのように語るだろうか。昭和の終わりから平成の世間の有様をチクっと皮肉り、冗談めいた言葉で感心させる。さて、福袋の季節が迫ってきている。

2018/12/10

chicagocoffeee

経済活動の根本は生産と消費なんだから消費を扇動するCMは時代を鮮やかに切り取る。聖子ちゃんだのキョンキョンだのと浮かれた時代から、ブクブクと異様な盛り上がりのバブル期、平成へと移行し、その後の不況と阪神大震災、9.11…迫り来る3.11に愉快な風刺を眺めつつドキドキしてしまいました。明るい話は減る一方だけど、時代を嘆こうとは思わない。今を生きてる私は今を担ってるんだもの。物事のいい側面を切り取って、愉快な明日を過ごしたい。そんな気持ちになりました。

2016/03/01

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