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『生きる力』森田正馬の15の提言 (朝日選書)

『生きる力』森田正馬の15の提言 (朝日選書)

『生きる力』森田正馬の15の提言 (朝日選書)

作家
帚木蓬生
出版社
朝日新聞出版
発売日
2013-06-11
ISBN
9784022590985
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『生きる力』森田正馬の15の提言 (朝日選書) / 感想・レビュー

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harass

同著者の「ネガティブ・ケイパビリティ」とつながっていると思われるこの本。不安とともに生きることに耐えようとする、森田療法の生みの親の生涯と、基本概念15を解説。仏教などの考えがあるのもあるが、正直抹香臭いというか、なんというか…… 一応目を通した。どうもこの著者の本はもういいかなとも。森田療法には興味があるが、この作家・精神科医とは波長が合わないのかもしれない。

2019/05/26

純子

ネガティブ・ケイパビリティについての本を読んだときに知って。森田療法というものをこれまで知らずにきたが、認知行動療法にも取り入れられているとのこと。正岡子規の人生が紹介されていた。病床にありほとんど動けずにいた彼が、それでも日々をありのままに受け入れ、自分なりの在り方で楽しみをも見つけつつ生きて文学者として名を残したということ。健康上の不安、人生の不安、仕事の不安などたくさんあるが、不安を持つのはよくないことではなくむしろ当たり前のこと。あれこれ考えすぎず、手や足を動かしながら生きることが大切なのだと。

2018/01/28

はるわか

人前で話すのが苦手な人はえてして記憶と欲望と理解が過剰。こんな場合、弱い人間になればいいのです。自分は小さい人間で人より劣っている。それがどうしたというのでしょう。恥を恥として「なりきる」。優れた人間になりたい、愛され尊敬されたい、おいしいものを食べたい、さまざまな欲望、それら「生の欲望」は人生の先き行きを照らすもの(肯定)。半面、生の欲望が強いほど恐怖も強くなる。人は不安の上に住んでいる。あるがまま。生きつくす。成功と失敗はより合わせた縄。「不即不離」。正岡子規。

2017/07/02

Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】

神経質に対する精神療法「森田療法」を創始、世界にも知られる日本を代表する精神医学者森田正馬の考え方を、「閉鎖病棟」など数々の文学賞を受賞した作家であり精神科医の帚木蓬生氏がまとめた一冊。「あるがまま」など森田正馬が提唱した考え方は、不安や悩みを抱える現代人にも大いに参考になると思われる。

2018/04/29

やどかり

薬を用いない精神療法を創出した森田正馬の言葉を元に、生きるのが楽になるためのヒントが書かれている。気になったのは、「一瞬一生」「無所住心」。過去の地面はすでに消えており、まして未来の地面はまだない。今現在を見つめ生きる。「不安常住」。修行を積んだ人の明鏡止水のような境地ではなく、ハラハラドキドキするのが平常心だと書かれていて気持ちが楽になる。正岡子規の生き方から説明されているのがわかりやすかった。他にも珠玉の言葉がたくさん。著者の「ネガティブ・ケイパビリティ」に繋がる本だった。

2020/08/15

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