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ターシャテューダー クリスマスのまえのばん

ターシャテューダー クリスマスのまえのばん

ターシャテューダー クリスマスのまえのばん

作家
クレメント・クラーク・ムア
ターシャ・テューダー
Clement Clarke Moore
Tasha Tudor
中村妙子
出版社
偕成社
発売日
2000-11-27
ISBN
9784033278001
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ターシャテューダー クリスマスのまえのばん / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

詩のクレメント・ムアはアメリカの聖書学者。原文を見ていないのでなんとも言えないが、おそらくは韻律性に富んだ歌うような調子の文体だと思われる。内容で、ちょっと変わっているのは、「とうさん」がサンタクロースを目撃することと、8頭のトナカイにダッシャー、ダンサーなど、それぞれに名前があること。中村妙子は多数の訳書があるそうだが、本書の訳文は語彙の選択が幾分古く、またリズム感がよくない。ターシャ・テューダーの絵は、この人らしいアーリー・アメリカンの風俗で描かれる。これは概ね期待通り。

2023/12/22

buchipanda3

深々と夜がふける冬の空、月あかりの下をそりが微かな音を鳴らしながら近づいてくる。そんな光景を描いたターシャさんの細緻で叙情的なタッチの絵が穏やかに沁み込む。やがて静かな遠景から一転、暖炉の前、ステップを踏むように飛び出してきた小柄なサンタさんに心が躍る。それを迎える動物たち。ターシャさんと言えばコーギー。そのコーギーたちや猫たち、さらにふくろうたちや隠れるようにいたねずみたちもみんな可愛らしかった。ちょっとだけ騒がしいクリスマスの前の晩はあっという間に過ぎていく。翌朝の歓喜の声が聞こえてきそうだ。

2020/12/22

ままこ

軽やかにやってきた茶目っ気たっぷりのサンタさん。リズムカルな詩に合わせたターシャ・テューダーさんの温かみのある絵が素敵。見返しの絵も可愛いな。不思議で温かなクリスマス・イブのおはなし。【読んだ本2020冊目】

2020/12/12

アン

トナカイたちが優しい月明かりに照らされた静寂な銀世界へ、そりを引いてやってくる、小さなおじいさんを乗せて…。クレメント・ムアの詩に、ターシャ・テューダーが繊細であたたかな絵を添えた大好きな一冊。伝説のカラスを飾ったツリー、甘い焼き菓子、願いを込めた靴下など、ターシャが実際に作り出す安らぎと喜びに満ちたクリスマスのお祝いが色彩豊かな絵で表現され素敵です。お茶目なサンタ、サンタを歓迎するコーギーなどの動物たちが愛らしく、楽しい音楽が聞こえてきそう。みんなの幸せな笑顔こそが贈りもの。サンタさん、ありがとう!

2020/12/24

いこ

子供だけでは勿体ない。むしろ大人向きの絵本であると思う。ターシャ・テューダーの独特な世界観を持つお洒落な絵。そして、リズム感に溢れ歌うように読めるクレメント・ムアの詩。中村妙子さんの訳が光っている。表紙をめくると楽器を演奏する犬。美しいクリスマスリースのような楕円形の中で演奏している。このリース型は全頁に渡っており、リースの外は綺麗な星空だ。クリスマスのまえのばん、小さなサンタがやってきて、慣れた手つきでプレゼントを並べ、パイプまでふかしちゃう。それを見ていたのはとうさんだけ…。本当に美しい絵本だった。

2023/12/23

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