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東京の子

東京の子

東京の子

作家
藤井太洋
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-02-08
ISBN
9784041052679
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東京の子 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

カバーの写真とタイトルに惹かれて。2023年?来年じゃないですか!東京オリンピックの跡地問題とか、外国人労働者の激増とか・・問題山積み。避けては通れない現状に苦手なカタカナは斜め読み(汗)そこに映像的に映えるパルクールがカッコイイ。本名に還る〈トウキョウ・ニッパー〉・舟津怜の変化にワクワクドキドキが止まらなかった。今頃の読書だが、面白く読んだ。

2022/04/07

ナイスネイチャ

図書館本。東京オリンピック後の東京。外国人問題など現実味あるお話。ただなにかぐっとくるものがなく、嵌まらなかった。すいませんが。

2019/04/04

ゆみねこ

藤井大洋さん、初読み。オリンピック後の2023年の東京が舞台。オリンピック跡地に生まれた理想の大学「東京デュアル」、ベトナム人のスタッフが告発した「人身売買」の意味するもの。今の日本が抱える奨学金や働き方の問題やネットにさらされた個人情報の闇。ラストは明るいので読後は爽やかでした。

2019/03/17

Willie the Wildcat

生きている悦びを「心身」で感じる瞬間。トウキョウニッパーと呼ばれることが前者の「心」であり、パルクール実演が後者の「身」。仮名に求めた”迂回”。ファンと葉子に出合ったことで、心底に向き合った感。この心情描写の無いことが、更にその過程の深みを感じさせる「心」の変化。「身」の変化は、もれなく水谷への実技指導。解き放った自身、アイデンティティの再構築。一方、ダン/三橋と大熊/渡邉が暗示する”表裏”の大人社会。渡辺のみ暗礁するかのような役回りが妙に気になる。

2020/02/06

buchipanda3

読んでいる間ずっと静かな高揚感に包まれていた。著者は今の時代の流れを読み、少し先の空気感を表現するのが巧い。ガジェットを用いるのはもちろん、それ以上にシステム面(施策)での大胆な発想(それも非現実的でない)を打ち上げてくる。五輪後の東京を生きる主人公・仮部は移民法が施行(実際にも間もなく)され急増した外国人労働者の追跡者。ある事情で名前を捨てた彼は自身をパルクールで鍛えた己の体でしか承認できない。縦横無尽に東京の街を駆け抜ける彼が求めたのは・・。既存の労働問題をこんなかっこいい物語で綴るなんて素敵すぎる。

2019/02/17

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