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小公子 (角川文庫)

小公子 (角川文庫)

小公子 (角川文庫)

作家
バーネット
羽田詩津子
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-01-22
ISBN
9784041095256
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ジャンル

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『小公子』あらすじ紹介。『小公女』との違いは? 傲慢な偏屈じいさんを変えたのは、純真無垢な少年の心だった

『小公女セーラ』と並び、『小公子セディ』というタイトルでアニメ化もされた児童文学『小公子』。その知名度や訳題から男児版『小公女』というイメージの強い本作ですが、単なる男女の違いにとどまらない、また違った趣のある作品です。

 本稿ではそんなバーネット『小公子』のあらすじをわかりやすく紹介します。似たようなものだろうと未読の方も、ぜひ一度お手にとってみてください。

『小公子』の作品解説

 本作は、1886年に『Little Lord Fauntleroy(ちいさなフォントルロイ卿)』の題で出版された児童向け文学です。邦題『小公子』は、1890年の訳本で付けられました。

 作者が同じ『小公女』と比較すると、悲惨な環境の中でヒロインの崇高な精神と地道な努力が実を結ぶ同作に対し、本作では愛すべき少年のひたすらまっすぐで純真無垢な心が、偏屈な貴族の心を溶かし家族の幸せにつながる展開となっています。

『小公子』の主な登場人物

セドリック:かわいらしい7歳の少年。疑うことを知らず、明るく純真な性格。

ディック:セドリックの友人で靴磨き。頭の回転が速い。

ホッブズ:セドリックの…

2023/9/28

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小公子 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

鱒子

簡単に言っちゃうと、出木杉くんとスクルージの物語——などと身も蓋もないのですが、さすが世界的名作、心揺れるポイントがいくつも有り、温かな気持ちになります。33年ぶりの新訳だそうです。とても読みやすい。

2021/02/05

mahiro

初めて読んだのは村岡花子訳、優しい感じの文で子供にはぴったりだったと思う。今回読み返す時他社の文庫版と比べて村岡訳とは雰囲気の異なる方を選んだ、作品の印象が変わる物ではないけれど。何度読んでも安心してストーリーを楽しめる、セドリックが良い子なのは勿論だけど周りの人もみんなセドリックにコロリと転がされる『善人』ばかりで微笑ましい気分になる、セドリックが成長した時本物の悪人に出会って騙されたらどうするんだろうと初読みの小学生時代でさえ思ったが、持前の心の豊かさと勇気で乗り切るに違いないと思っておこう。

2021/03/07

キキハル

急に読みたくなって。家にあるはずなのだけれど、どこにあるのか探しても分からなくて買ってしまいました。こういう純粋無垢な物語を欲するのは、たぶん少々疲れているからなのかも。淀み濁った心にはいいカンフル剤になります。後は小公女も読みたいが家の中で探す気力が湧いてこない。小人さんがそっと机の上に置いておいてくれないものかと、密かに期待している。

2021/02/12

100名山

Amazonからの試供品。アメリカ人女性と結婚したが故に伯爵から勘当された三男坊の7歳の一人息子が伯爵の世継ぎになるためにイギリスの城に招かれて伯爵の心いやすお話。善人は金髪で見目麗しく身体しなやかで勇敢でなくてはならない。莫大な資産と困窮する領民の関係は顧みず、施しをして自己満足する無知な少年のお話。14年先に生まれたマーク・トウェインの作品と大違いです。しかし主人公のセドリックはよくポケットに両手を突っ込んでいたが、何を意味するのか。非常に読み易かったです。

2021/03/17

aoko

33年ぶりの新訳とのこと。小学生の時に読んで、初めて感想文を書いて褒められた記憶があり、思い出の1冊。10歳の誕生日にもらった本だった気がする。セドリックに近い年だったが、今やドリンコート伯爵に近い年齢となり、ドリンコート伯爵がよくまあ心を入れ替えたものだと感心した。セドリックの素直で人を思いやる心に、癒された。

2021/02/20

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