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写楽 (角川文庫)

写楽 (角川文庫)

写楽 (角川文庫)

作家
皆川博子
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-07-16
ISBN
9784041096963
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写楽 (角川文庫) / 感想・レビュー

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のり

わずか10ヶ月の短い期間に絵師「東洲斎写楽」は存在した。謎に包まれた写楽を皆川さんは新たな命を吹き込んだ。「蔦屋重三郎」の目にとまり斬新さを買われる。鳶重は他にも「歌麿・十辺舎一九・北斎」達を見出した眼力には恐れ入る。

2020/10/25

mii22.

「華やかな幻想空間の板一枚の下に、暗黒の奈落がある」これはわずか十ヶ月のあいだ、写楽として役者絵を描き、その後忽然と消えてしまった謎多き絵師の物語であり、その時代の江戸における歌舞伎、芝居、浮世絵、吉原の世界で生きた人たちの物語でもある。これまで読んできた皆川作品に共通する華やかな世界の裏側を描いたもののなかでは登場人物が多く薄味に感じたのは皆川さん自身が映画の脚本として書かれたものを元に小説にされたからなのかもしれない。それでもラストはやはり皆川さんだと唸らせる粋で妖艶で余韻に浸れる幕引きで良かった。

2020/09/27

ぐうぐう

「〈東洲斎写楽〉。おまえの名だ」蔦屋重三郎は言う。「おまえが東洲斎写楽だということは、わたしが許すまで、決して、世間に明かしてはなりませんよ」皆川博子の『写楽』は、写楽の正体に焦点を当てた、言わばミステリ仕立てにしていないのがいい。重三郎が写楽の正体を隠すのには、隠すことで逆に評判が立つというプロデューサー的目論見があってのことだが、それは歌舞伎の正本が〈世界〉と〈趣向〉の混ぜ合わせから成っていることと関わりがありそうだ。(つづく)

2020/12/04

わたしの生まれ年の生まれ月に出版された作品らしい。ほんの数ヶ月、ほんの数十作を残し、幻のように消えていった絵師・東洲斎写楽。役者のいのちも、恋のいのちも、絵師のいのちも失って、彼は浮世絵の世界に唯一無二の強烈な光のような傷痕を残し、ふたたび闇へ消え去った。写楽を語る上で外せないのが江戸時代を代表する名プロデューサー蔦重。ふたりの人生が交錯するほんのひととき、炸裂した光は時代に焼き付き確かな傷痕を残したのだ。

2021/02/08

hippos

当時の幕府の圧政がむしろ浮世絵(というか江戸文化)をより華やかにしたんだな。お江戸の人々の気骨とたっぷりの茶目っ気がたまらなくカッコいい。

2020/09/15

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