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シャッター・マウンテン

シャッター・マウンテン

シャッター・マウンテン

作家
北林一光
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2013-02-28
ISBN
9784041103920
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シャッター・マウンテン / 感想・レビュー

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ゆみねこ

北林さんの描く山や自然への畏敬の念。それを惜しみなく表したのがこの本なのかもしれません。亡くなられた後友人たちの手により遺品のワープロから発見され刊行された作品。自然破壊、強制連行された半島の人々、封印してきた黒い記憶。人々の思念と山に宿ったものが引き起こした惨劇。一気に読了しました。お亡くなりになられたことが残念でたまりません。

2017/09/07

Yuna Ioki☆

1314-10-10 北林一光作品初読み。面白くて一気読み。生きている人間も死んだ人間も自然の脅威も怖すぎる展開でした。人間はちっぽけなものだけど誰かや何かを傷つけることはやってはいけないんだなあ。。。

2016/03/14

幹事検定1級

著者の北林さんの作品では過去に2作品読ませて頂いておりますが、今回の作品は亡くなられた後に友人が著者のワープロから見つけて発刊にたどり着いたという感慨深く手に取りました。北アルプスの上高地をイメージした舞台で、昭和初期の人々の怨念や現在の自然破壊・開発に怒った山々が次々と超常現象をおこし、そこに滞在しているハイカーを中心にたくさんの犠牲者を出していきます。科学や常識では説明できませんが、時空を超えた怨念は時として想像を絶する事象を起こすという警告も筆者は込めていると感じた読了です。(図書館本)

2015/07/08

チアキ

終わった…読み終えてしまった…『ファントム・ピークス』から続く北林サーガ(と勝手に名付けました)が…ついに…。まさに読む映画です。ここまで読者を怖がらせ、楽しませることに特化させた文章を書く人を、僕は他に知りません。本当に惜しい人を亡くしたものです。ずっとこの人の文章に浸っていたいと思います。一冊、一冊読み終える度に、切ない気持ちになってしまいます。それほどに魅惑的で味わい深い文章、ストーリー、キャラクター…言い出したらキリがありません。この人の文章の何よりも魅力的なのは、美しい山の描写だと思っていました

2014/05/17

cryptoryou

地滑りで閉ざされた山の中の不穏で陰鬱な空気感、虫や動物の大量な群れ、相次ぐ幽霊の目撃談、自然災害に台風、衝撃的な死体、次々とおこる不可解な出来事、閉ざされた空間で起こるパニックホラー、ジワジワとした恐怖心を煽られました。北林さんがお亡くなりになったあと、遺品の中から見つかって発行となった作品とのこと。「山」の自然の神秘的、驚異を描き切る、稀有な才能をもった作家さん、若くしてお亡くなりになったのが、重ねがさね残念です。

2016/06/10

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