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たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ

たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ

たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ

作家
汐見夏衛
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-03-28
ISBN
9784041120712
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たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ / 感想・レビュー

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itica

自殺したクラスメートにショックを受けるなずな。何故、彼の悩みに気づけなかったのか、できることなら時間を戻して止めたい。そう思って目を閉じた翌日、本当に時間が戻っていた。なずなは彼を救うことができるのか、じりじりしながらその時を待つ。結末は話せないが、弁論大会でのなずなの言葉に涙腺が決壊した。多くの人、特に十代の人に読んでもらいたいと心から思う。

2023/04/08

よつば🍀

作者のメッセージが心に響く作品だった。主人公は高校2年生の露草なずな。クラスメイトの鈴白君が突然命を絶った。勉強が出来て人望も厚かった彼が何故?自分に何か出来たのではないかと後悔に苛まれていたなずなだったが、鈴白君と一緒に作った思い出の砂時計に願いを込めると一ヶ月前にタイムループする。果たしてなずなは彼の自殺を止める事が出来るのか。生きていると良い事ばかりじゃない。人の悪意や汚れた部分を目にし絶望する事も多々あるだろう。けれど生きていれば未来が変わる可能性もある。今、苦しんでいる人に手に取って欲しい一冊。

2023/04/17

CABIN

自殺をテーマにした青春SFミステリー?誰もが認める優等生のクラスメイトが飛び込み自殺。自殺したクラスメイトを助けるために、主人公がタイムスリップを繰り返して自殺の動機を探ります。そしてたどり着いた答えとは…。作者のメッセージを痛いほど感じたけど、結論が曖昧でちょっとインパクトが薄い感じかな。日本では年間約2万人の自殺者がいて、自殺についてよく議論されてますが、結局本人しか解らないと思います。人は自分自身が導き出した信念に従って生きるしかないのでは…。お粗末な感想になってしまいました💦

2023/05/25

あおけん

この方の作品を読むのは多分初めてです。図書館の返却コーナーで見かけて手に取りました。高校2年生のなずなはクラスメイトの鈴白君が自殺するが、何故か1か月前にタイムループ出来る事に。よくある設定ね、って読み始めたら意外な流れにびっくりでした。どんな道を選んでも、それはその人の意思だから尊重すべきだと感じました。最後の弁論大会で思いをぶちまけたなずなは凄く良かったです。この方の違う作品も読んでみたいと思いました。

2023/09/14

assam2005

ある日、なんの前触れもなく自殺した級友・鈴白くん。主人公・なずなは1ヶ月前にタイムリープを繰り返し、彼が生きる未来を探す。誰もが日々の生活に疲れ切り、他人を思いやる余裕もなく、日常の穢れを見つけては不満と怒りを発散させる。そして、そんな自分に気づかない。この「気づかない」が曲者で、ジワリジワリと心を蝕み続ける。世知辛いね。人がどんな生き方をしているか、どんな選択をしているか。他人から見たら良くない結果であったとしても、それをどうこう言っていいものか。相手の人生に食い込むって、そんなに簡単ではないよね。

2023/06/02

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