KADOKAWA Group

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闇の牢獄

闇の牢獄

闇の牢獄

作家
ダヴィド・ラーゲルクランツ
吉井智津
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-05-17
ISBN
9784041125885
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闇の牢獄 / 感想・レビュー

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夢追人009

ミレニアム・シリーズを書き継いだ著者の新ミステリーシリーズの第1弾です。チリからの移民で新米警官の女性ミカエラと心理学者で離婚し鬱病で精神安定剤のヤク漬けだがホームズばりの名推理を披露するレッケの二人が、サッカー審判員の殺人事件に挑みます。二人は地下鉄に飛び込もうとしたレッケをミカエラが必死で助けた事により絆を深めていきます。単純なスポーツファンの暴走事件と思われたのが様相が一変して被害者の闇の顔が次第に明らかになって行きます。メインの事件の推理意外にも国際的な組織の圧力に負けない駆引きも読み所です。

2023/07/15

海猫

ストックホルムで起きたサッカー審判員撲殺事件の真相を、地域警官のミカエラと尋問のスペシャリストで心理学者のハンス・レッケが追う。前半はエンジンが掛かりにくい感じだったがレッケが本格的に登場しだして人物像が深掘りされると面白くなってくる。観察力と洞察力が長けていてズバズバと推理を言い当てるレッケはまるでシャーロック・ホームズのよう。実際、ホームズを意識して造形された人物だそうだ。変人度も高く、自己猜疑心とうつに苛まれている。事件の方は真相に近づくほどに背景が広がり、奥行きが増していくのが特徴。続編にも期待。

2023/06/21

☆よいこ

〈レッケ&バルガス〉シリーズ①スウェーデンミステリー。評判の良かったサッカー審判員ジャマル・カビールが殺害された。容疑者の知人だったミカエラ・バルガスは捜査チームに抜擢され、自白の専門家と言われる心理学者のハンス・レッケにアドバイスをもらいに行く。容疑者は誤認逮捕だと釈放され、犯人は不明のままミカエラは捜査から外された。偶然再会したレッケは薬物中毒で鬱症状がひどく自殺寸前で、ミカエラはレッケの面倒をみる▽ジャマルの事件の真相を追うことで活力を保つレッケと、心に闇を抱えるミカエラのコンビから目が離せない

2023/07/25

ゆのん

【シリーズ1作目】裕福な家庭に生まれ、豪邸に住む元ピアニストで、心理学者としても地位と名声を手にしながら、薬に依存するレッケ教授と、南米先住民の血をひくチリからの移民で、警察組織内外での差別、兄妹関係の問題を抱える警官ミカエラの風変わりなバディ物。意識がはっきりしないレッケや、家族の問題に気を揉むミカエラという何ともヒヤヒヤさせられるバディだが、覚醒している時の2人は最強だ。ラストには次回作に入り、興味を大いにそそられる。3部作という事なので暫く楽しみが増えた。

2023/06/27

ナミのママ

新シリーズの第一弾、これは面白いバディだ。貧困地区出身で移民の若い女性警官ミカエルと、裕福な家庭で育ち豪邸で暮らす心理学者のレッケ。どちらも問題を抱えている、レッケ教授はかなり深刻かもしれない。そして接点のない2人。ところが事件解決となると、それがプラスして人脈も環境も幅広く膨らんでいく。ストックホルムで起きたサッカー審判員の殺害事件は、犯人が逮捕され早期解決と思われたが…。移民問題が絡み読み応えたっぷりの作品だった。3部作とのことで次作が楽しみ。

2023/05/28

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