ダナエ (角川文庫)
ダナエ (角川文庫) / 感想・レビュー
鈴木拓
表題作を含む3編のハードボイルドミステリーは、藤原伊織ワールド全開の傑作だった。ダナエは、絵画、ギリシャ神話の面白さに魅せられながら、次々と変化する物語に引き込まれて読む手が止まらなかった。読後の納得感も最高。まぼろしの虹の複雑な人間模様、水母、いずれも短編でありながらも、それぞれが本を一冊読んだのと同じくらい満足できる濃い作品である。すべての共通することは、藤原伊織氏の作品には無駄な言葉がないということだと思う。ある部分はしっかり描くが、一方は読者に想像させる、そのバランスの絶妙さが素晴らしいのだ。
2023/12/31
鈴木 千春
「ダナエ」義父の肖像画が破損された。レンブラントの傑作ダナエを襲った事件と酷似「まぼろしの虹」再婚同士の連れ子である姉と弟の会話から「水母」別れた妻の水母のインスタレーションをみた後に男に話しかけられる。 読書会で、男性陣が大絶賛した。 私の感想❢ 主人公の男共の浸り方❢なるほど納得❢ いつもの私は主人公に同調しながら読み進む。 この主人公達は、身近にいるとしたら、「ケツ!気取りやがって❢」の方々❢ 著者の作品は数冊読んだ記憶があるが、 こんな作風だっけ? 他作品をもう一度読んでみるかぁ〜
2024/01/03
すずな
★★★★☆ 再読。短編なのに、このキャラクターの厚みと深みときたら。単純に「生きてる」
2023/10/19
S順子
「テロリストのパラソル」がとても良かったので、見つけると読んでる作家さん。基本、短編集は余り好きじゃないけれど、藤原伊織なので即購入。久しぶりを味わった。作品が少なくて、もう新たな出会いは無いかと思ってたので。みんな好き。
2024/02/05
古山 雅一
あんまりおもんなかったなあ。。 次に期待!
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