老神介護 (角川文庫)
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老神介護 (角川文庫) / 感想・レビュー
よっち
宇宙船の生態環境が著しく悪化して、地球で暮らすことを望んだ老いた神を扶養することを決めた人類とその破綻を描いた表題作ほか5つの短編集。神文明が去って3年、地球でもっとも裕福な13人がもっとも貧しい3人をプロの殺し屋を雇ってまで殺したい理由、蟻のストライキにより決裂した2000年以上続いてきた恐竜との共存関係、ステーションにいる彼女の眼を連れて草原への旅行する仮想体験、74年の人工冬眠から目覚めた主人公が目の当たりにする深刻な事態。前提が違う常識が噛み合わない悲喜劇をシュールに描いた物語は興味深かったです。
2024/01/22
わたなべよしお
短編は、あまり読まないのだけれど、どれも面白い。どれも先の読めない展開のうえ、作品の奥行きというか世界、地球、宇宙が感じられる。「流浪地球」も読まなきゃ。
2024/02/16
Kano Ts
面白い!「老神介護」は他の短編集で読んだ記憶がありましたが、その続編的な話もあるとは驚きです。中国SFの仄暗い感じも健在でした。気軽に読むことが出来て中国SFを満喫できるのはいいですね。
2024/01/30
Fondsaule
★★★★☆ 「老神介護」 「扶養人類」 「白亜紀往事」 「彼女の眼を連れて」 「地球大砲」 5編の短編集。 話がでかい。 「彼女の眼をつれて」がいい。
2024/04/01
梵
過去に未来に、地球の外に中にと、スケールが大きい。地中に未来を広げるのは個人的に初めてだったので、印象的だった。地球の最深部に一人閉じ込められる孤独の大きさよ...
2024/03/05
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