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ラティファの告白: アフガニスタン少女の手記

ラティファの告白: アフガニスタン少女の手記

ラティファの告白: アフガニスタン少女の手記

作家
ラティファ
松本百合子
出版社
KADOKAWA
発売日
2001-12-01
ISBN
9784047914018
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ラティファの告白: アフガニスタン少女の手記 / 感想・レビュー

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どんぐり

カブールで20年間(1980~2000年)過ごしてきた女性の手記。5歳の時に旧ソ連の占領下、16歳のときにタリバンによる首都制圧。21歳のときに、『エル』という女性誌の招請によりインタビューに答えたことにより、ファトゥワ(死罪)を通告されてフランスに避難。女性は自宅の外で仕事をする権利を持たない、男性専用・女性専用のバスが用意される公共交通、女性は娘も含めチャドリを着用、男性の付き添いなしでは外出を許されない、マニキュア・口紅・顔への化粧を禁ずる政令が発され、公開処刑場となったサッカースタジアム、暴力と虐

2019/09/08

ののまる

ソ連占領期に教育を受け、その後の内乱を生き抜き、タリバン政権下で子どもに密かに教室を開いたティーンエイジャー。21歳でフランスに招かれタリバン政権下のアフガニスタンの女性の惨状を伝えたためにタリバンから処刑宣告を受け、そのままパリで本書を執筆。「誰がアフガニスタンのことを口にするの?」現在のアフガニスタンもそうだ。「アフガンってまだ戦争してるの?」と世界中が言うが、誰がそれを引き起こしたのだろう。彼女も書いているけど、アフガニスタンで闘っているのは外国で、死んでいるのはアフガニスタン人だ。

2018/03/17

La Principita

大国の、しかも経済的恩恵を被る一部の人間の思惑で、私達と変わらない少女や家族の人生が閉ざされ、追いつめられていくことに不条理を、無力感を感じずにおれない。彼女はまだ恵まれていて出国したが、未だに多くの子供や女性が残されていること。その中で何も解決しないまま米軍が撤退を始める。この国はどうなるのか?

2011/07/17

runorio

タリバン監視下の祖国に生きるアフガニスタン女性の手記。内戦を身近に感じながらも比較的裕福な家庭に育ちジャーナリストを夢見る少女の生活は突然のタリバン侵攻で一転、家を出る自由すら奪われた。意外だったのはタリバン侵攻以前のアフガニスタンの自由度。そこには男女の平等があり、社会で活き活きと働く女性たちがいて、自由な恋愛があった。本書に限らず、海外女性が自国の文化を軸に描いたルポルタージュから学ぶことは多い。諸行無常はいつも真理。

2011/02/08

ヒルママ

ニュースやドキュメンタリー番組でしか知ることが出来ない国で現実がどれほど惨いか。想像を超える恐怖だと思います。この状況下だからなのか、家族のつながりも強く感じます。服装も今の若者と変わらず、日常が切り取られた生活の中でも喜びを見出したりと極限に追いやられても生きる逞しさを感じました。国を出る時は本当にドキドキして早くこの国を無事に脱出して欲しいと願いました。が、なんでまたアフガニスタンに戻りたいのか?「祖国への思い」ってそんなに強いの? 安全で幸せな自国に育ってる私には理解出来ないのがまた切ないです。

2017/12/15

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