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初桜: 青春俳句講座

初桜: 青春俳句講座

初桜: 青春俳句講座

作家
水原佐保
宮尾和孝
出版社
KADOKAWA
発売日
2006-06-26
ISBN
9784048736930
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ジャンル

初桜: 青春俳句講座 / 感想・レビュー

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ほたる

隣の教室からのカンニング、届き続ける間違い手紙、雛壇を見て逃げ出した姉の恋人。分からない分からないとモヤモヤした気持ちで読み進めてある時パッと視界が開けて明るくなる瞬間を味わうのが日常の謎の醍醐味だと思う。ひとつ目は動機の部分を受けての主人公のことを思うと晴れ渡るような気持ちになった。ふたつ目は語られる解釈と最後に詠まれた句のテーマの一致が素敵だった。みっつ目は親子の関係は語られないところにこそ素直な想いがあると思った。

2023/04/23

Masa.H

図書館の「日常の謎?人が死なないミステリー?」だかの特集で平起きされていたので手に取ってみました。 小諸を舞台に俳句を学ぶ女子高生が遭遇した謎を句会の主催が読み解き導くミステリー。 他の方も書かれていますが、北村薫の名作中の名作である円紫さんシリーズを思い起こさずにいられない設定です。 俳句の世界を描いているせいか、文章や情景描写に癖があり好き嫌いが別れそう。私は好きな方。 絶対に卒業までのシリーズものになっていると思ったのに、作者はこの一冊を書いたきりらしい。少し残念。

2023/12/05

めぐみこ

色鉛筆か透明水彩で色づけしたような、柔らかな日常と小さな(けれど主人公にとっては重大な)謎を、俳句という切り口で見せているのが新しい。熱血もしなければ恋愛もないが確かに“青春”。夏・秋・冬の『翌檜』の人々やさとみの日常をもっと知りたくなった。

2010/03/13

カロリン

何気なく図書館の本棚から手に取った本だったが、読み始めてみると、これはミステリーじゃないですか。題名に青春俳句講座とあるから俳句に青春をかける女の子の話なんだろうなあと思っていたら、今はやりの日常の謎系ミステリーだった。主人公と俳句の師匠との関係が北村薫の円紫さんシリーズのようで、提示される謎も魅力的。思わぬ拾い物に出合った気分。

2016/04/29

ちいくま

ええー すごく難しかったですー お話の世界はしっとりとしていて嫌いではないですが、使われてる言葉も哲学的な問答も謎解きまでの過程も自分にとっては難しい。俳句の世界って深くて難解、との思いを再認識してしまったですよ… やわらかい大和言葉とか季節感とか、たまには努めて読まないとどんどん忘れていくな、と危機感すら覚えました。

2015/10/27

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