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アボカドの種

アボカドの種

アボカドの種

作家
俵万智
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-10-30
ISBN
9784048845632
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アボカドの種 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

久しぶりにじっくりと俵万智さんの歌を堪能した。一つ一つに情景が浮かび、その余韻が堪らない。歌と歌の間を渡る空気が狭かったり広かったり、深かったりして沁みるのが多かった。N〇Kプロフェッショナルの放送を観た時も感じたが、この方も歳を重ねたのだなぁと・・(自分はもっと重ねているのに)『サラダ記念日』や『チョコレート革命』を読んだ頃が懐かしい。それらも良かったが、今歌集が好きだ。

2023/11/14

シナモン

ほぼ同世代の俵さん。NHKの特集も見ていたので興味深く読んだ。ご両親のこと、息子さんのこと、コロナ禍のこと。飾らない言葉で紡がれる短歌は親しみやすく共感しまくり。装幀も素敵だし手元に置いておきたくなる一冊でした。「人生の予習復習 親といて子といて順に色づく紅葉」「クリスマスマーケットに買うマグカップ確かに今日があったしるしに」「優しさにひとつ気がつく ✕でなく◯で必ず終わる日本語」

2024/01/23

チーママ

短歌もいいなぁ。俳句はいっときハマって句会に参加したり、今でもテレビの俳句番組を見ては楽しんでいるけれど…。短歌は、季語など関係なく自由に言葉をチョイスして思ったままをつぶやけるところがいい。瞬間のひらめきを大切にできそう。だから読み手にストレートに伝わってくるのかもしれない。朝ドラ「舞いあがれ」を見て、俵さんが登場人物になりきって詠まれた秋月さんの歌にはキュンとした。あの恋は切なかった。息子さんへの愛、ご両親への思い、ご自身の闘病など、心にビンビンきて泣きそうだった。手元において何回も読み返したい歌集。

2024/03/22

けんとまん1007

その時々の社会の在り様だったり、自分自身のこれまでを想い出しながらの時間。息遣いが聴こえてくる。決して、大仰な表現でないからこそ、響くものがある。そんな句集だと思うし、それが俵万智さんの世界。

2023/12/25

あや

2023年10月30日刊行の俵万智さんの最新歌集。ご病気で入院されていたのは知らなかった。宮崎からご両親のお住まいの仙台へ。受験生から大学生になる息子さんと歳を重ねるご両親。囲碁がお好きなお父様は私の父も囲碁が好きだったので親近感。息子さんは03年生まれだそうで私の甥は05年生まれなのでこちらも親近感。コロナや五輪の歌も良い。現在の恋愛の歌も良い。還暦を迎える頃私はどんな恋愛をしているだろうなんて考えたことがなかった。 関係を分類できず見上げれば名前を持たぬ星がまたたく

2023/11/05

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