中国の歴史(六) (講談社文庫)
中国の歴史(六) (講談社文庫) / 感想・レビュー
レアル
時代は明から清。ようやく中国史に疎い私でも何となく分かり始める時代に突入。洪武・永楽と栄えた明ではあったがクーデターにより滅びる。明の崇禎帝と李自成との著者の考察が興味深い。そして明の遺産を引き継いだ形で清となり、アヘン戦争が起こるなど激動の時代へ進んでいく。読んでいてかつて読んだ『蒼穹の昴』を思い出した。ずっと読んできた本のシリーズもラスト1巻。何だか感慨深いなぁ。。
2016/02/10
Akihiro Nishio
本巻は明代から清の建国、そして忍び寄るアヘン戦争まで。明にはほとんどまともな皇帝が出現せず、官僚の腐敗も著しかったが、代わった満州族はヌルハチ、ホンタイジ、ドルゴン、康煕帝、雍正帝、乾起帝とすぐれた指導者が続く。金の時代もそうだったが女真族は政治が上手ですな。結局、漢民族は戦争と政治はほとんど駄目だが、商売と文化活動は得意という珍しい民族ですな。本巻読了でいよいよあと1冊を残すのみ。
2016/04/25
周公たん
明の全盛期から滅亡、そして清の勃興から全盛期まで。明朝は、同じ漢族王朝である宋(南宋)に比べるとどこか陰気な感じがしてあまり好きになれなかった。滅亡に際して国に殉じた烈士のエピソードもパッとせず、当時の漢人からもあまり愛されていなかったのかと思った。清に関しては、明末の勢力拡大から康煕・雍正・乾隆期の全盛が描かれた。ページの都合か、他の王朝と比べてかなり駆け足だったのが残念。
2023/04/14
かみかみ
明の永楽帝の時代から清の乾隆帝の時代まで。明を起こしたのは洪武帝こと朱元璋だが、建文帝から帝位を奪取して北京に遷都、その後の王朝の基本構造を定めたのが永楽帝であると考えると、彼は第二の創業者と言えるかもしれない。ティムールやヌルハチに関する事績も結構詳しい。他にも著者が明代の各時期の陶磁器を手掛かりに、当時の時代背景や歴代皇帝の力量を考察していた点が興味深い。
2019/05/20
れんれん
中国の歴史に関しての本は難しい、細かすぎるのが多いがこれは読みやすかった。たまたま安価で入手できたこの巻から読んだが他の巻も読みたいと思った。
2019/05/05
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